iPhone/iPad/Androidにも対応した、携帯電話用ユーティリティ「携帯マスター」シリーズの新バージョン。「携帯マスター」は、携帯電話のメモリに記録されたアドレス帳、着信メロディ、ブックマーク、メール、写真画像、動画などのさまざまなデータをパソコンに転送し、編集できるソフト。新バージョン「NX6」では、iPhone 4/3GS/3G、iPad、iPod touchといったiOS搭載デバイスやAndroid OS搭載のスマートフォンに対応。フィーチャーフォン(一般的な携帯電話)のデータをスマートフォンに移行したり、対応デバイスに保存された写真・動画などをパソコンにバックアップしたりする操作を簡単に行える。
管理可能なデータは、メインとなる電話帳(アドレス帳)のほか、電子メール、カメラ画像、動画、メロディ、テキストメモ、スケジュール、ブックマークなど。携帯電話で管理されているほぼすべてのデータを管理できる。
他のアプリケーションとの連携では従来同様、Microsoft Outlookシリーズとの間でスケジュールや連絡先などの同期を行うことが可能。最新バージョンのOutlook 2010にも対応する。さらに、Google Appsのうち、Googleコンタクトとの間で連絡先(アドレス帳)を同期したり、Googleカレンダーとの間でのスケジュールを同期したりすることも可能だ。
おサイフケータイ対応機能では、パソコンでFeliCaリーダを利用できる環境であれば、Mobile EdyやモバイルSuica、ICOCAの利用履歴を確認することが可能。電子地図ソフト「スーパーマップル・デジタル(Super Mapple Digital)」がインストールされていれば、「GPSデータを利用して、必要な部分の地図画像データなどを携帯電話にコピーする」こともできる。
従来から好評の「仮想電話」機能は、新バージョン「NX6」にも搭載されている。実際には所有していない機種を事前に登録し、あたかもその機種が接続されているかのようにして使用できるもので、新機種に買い替える前に「手持ちのデータがどのように移行されるのか」を確認できる。
今夏から開始される予定の新サービス「携帯マスタークラウド」も無償で利用できる。ケーブルなしでオンライン上にデータをバックアップできるようになり、データの移行やバックアップをより手軽に行える。
フィーチャーフォン(一般的な携帯電話)では、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルのいわゆる3G機の大半に対応する(movaなどの2G機種は対応外)。EMOBILEの音声通話対応機種やWILLCOMのPHSなどにも対応。スマートフォンは、各社のAndroid OS、Windows Mobile搭載機種、iPhoneシリーズなどに対応する。(スマートフォンではないが)iPad/iPod touchといったiOS搭載デバイスでも利用できる。
Android OS搭載のスマートフォンには基本的に全機種に対応し、NTTドコモのMEDIAS(N-04C)やXperia arc(SO-01C)、auのIS05、ソフトバンクモバイルのDELL StreakやHTC Desire HDなども動作確認がとれているという。もちろん新機種が発売されれば、すぐさまアップデートで対応する。