クリップボード内の文字列を変換するソフトだが、すでにクリップボードにある文字列を変換するのではなく、クリップボードに転送された際に、あらかじめ指定しておいた形式に変換するというスタイル。「コピー」→「ペースト」操作で変換が実行されることになる。したがって、いくつかの文字列を定型的に変換したい場合などは、この操作の繰り返しで、効率的に変換を行うことができる。「大文字/小文字」「半角/全角」「ひらがな/カタカナ」など、一般的で利用頻度も高いものが揃い、機能は十分。テキスト左右端のスペースを削除する「Trim」機能はあまり見ないものかもしれないが、なかなか便利。Webページなどをコピーした場合に余計なスペースがくっついてくることがあるが、これなどもユーザが意識せずに削除できる。
複数の変換を同時に実行できることも、操作を効率的にしてくれる。この場合は処理の優先順位を指定することになるが、優先順位によって変換結果が異なってくるので、この点は注意しよう。
(土屋 佳彦)