立体的に並んだ何百ものドミノが倒れていく、「ドミノ倒し」の3Dスクリーンセーバ。「ドミノセーバー」は、直線や波打つ曲線、螺旋といった形に並べられたドミノがひたすら倒れていくスクリーンセーバ。単純なのになぜか飽きず、目を離すことができないのは本物のドミノ倒しと同じ。起動するたびにドミノの並び方が変わり、視点やドミノの列からの距離なども異なるので、眺めは無限にあるといっても過言ではないだろう。
ドミノが並ぶコースや色、個数など、さまざまなパラメータを設定できるのが特徴。コースは直線/曲線/螺旋の組み合わせで構成され、それぞれの「頻度」(コースで使われる度合い)をスライダで調整できる。どれだけ忠実にコースを作るかという「ばらつき」も設定可能で、低くすると「なんとなく頻度を調整してみました」といった感じのコースになる。自分の思いどおりになってくれないコースというのも、意外とおもしろい。ドミノの表裏/空/地面の色を指定することもできる。
ドミノの個数も変更可能。初期値は200個になっているが、限られた画面に表示するので、数が増えるほど、個々のドミノのサイズは小さくなる。空と地面の境界である地平線の鋭さ、ドミノが倒れた時の音の有無、ドミノをワイヤフレームで表示するといった設定も行える。wavファイルを同名のファイルで置き換えることで、倒れる際の音を変更することもできる。設定をいろいろ変えてみて、お気に入りの組み合わせを見つけよう。
TVで放送される大規模なドミノ倒しに釘付けになった記憶や、将棋のコマを並べては倒して遊んだことを思いださせてくれた「ドミノセーバー」。ふと気がつくと画面の中でパタパタと倒れている、その「なにげなさ」も魅力的だ。なお、快適に動作させるには最低限、OpenGL対応のビデオカードが必要となる。
(柴崎 ひろ)