東日本大震災による電力不足を経験して以来、パソコンの電源管理を意識する人が増えた。が、電源管理の難しさは、管理設定による不便さを感じてしまうと、逆効果になりかねないところにある。「こんなに面倒ならやめてしまおう(元に戻そう)」ということにならないとも限らないのだ。
「CubePowerSaver」は、きめ細かな設定によって「ユーザの負担を最小限に、節電効果を最大限にする」ことを目指したソフト。時間帯によって異なる電源設定が可能で、「昼食時などは通常より早めに節電モードにする」といったことができる。
節電のための電源設定が多彩で、しかもその一つひとつに細かな設定ができるのが特徴。設定できるのは、
- ディスプレイの電源を切る(1分後〜5時間後まで15段階)
- ハードディスクの電源を切る(1分後〜5時間後まで15段階)
- システムスタンバイ(1分後〜5時間後まで15段階)
- システム休止状態(1分後〜5時間後まで15段階)
- プロセッサ調整(パフォーマンスを最大/最小/動的に変更)
の各項目。さらにWindows Vista以降のノートパソコンでは「ディスプレイを暗くする(1分後〜5時間後まで15段階)」「ディスプレイの明るさ(%)」「ディスプレイ暗転時の明るさ(%)」を設定できる。これらの設定を、対象となる時間帯ごとに指定できるわけだ。
設定を行いやすいよう、あらかじめ「バランス」「高パフォーマンス」「省電力」というプロファイルが用意され、プロファイルから選択することもできる。これとは別に、効果的な節電のための「推奨設定」をワンクリックで行う機能もある。設定のインポート/エクスポート機能もあり、複数のパソコンを同じ設定にすることも容易だ。