「CubeICE」は、使いやすさと多彩な機能とを兼ね備えた圧縮・解凍ソフト。ショートカットアイコンへのドラッグ&ドロップやファイルのコンテキスト(右クリック)メニューから、簡単に圧縮・解凍を行うことができる。「解凍ファイルの文字化けを防ぐ」「不要ファイルの圧縮・解凍を行わない」といった機能も備える。ZIP/7Z/GZIP/BZIP2の圧縮と、ZIP/LZH/RAR/TAR/GZ/7Zなど、20形式の解凍に対応する。マルチコアCPU対応で、圧縮時間を短くできるのも特徴のひとつ。
インストールすると、デスクトップに「CubeICE 圧縮」「CubeICE 解凍」の二つのショートカットが作られる。最も簡単な圧縮・解凍操作は、圧縮または解凍したいファイルをこのショートカットにドラッグ&ドロップすること。ファイル/フォルダのコンテキスト(右クリック)メニューに圧縮・解凍操作を追加して、ここから実行することもできる。解凍に関しては、アーカイブ(書庫)ファイルと「CubeICE」とを関連付けることで、アーカイブファイルのダブルクリックで解凍できるようになる。
アーカイブファイルとの関連付けや追加するコンテキストメニュー、デスクトップに作成するショートカットなどは、カスタマイズすることが可能。追加できるコンテキストメニューは、
- 圧縮(書庫形式の指定可)
- 解凍(ここに解凍、デスクトップに解凍、マイドキュメントに解凍、場所を指定して解凍)
- 圧縮してメール送信(書庫形式の指定可)
デスクトップショートカットから圧縮を実行するときの圧縮形式を選択することも可能だ。
ユニークな機能に「フィルタリング」がある。ファイル名をフィルタに登録しておくことで、「Thumbs.db」「desktop.ini」、さらにMacで圧縮されたファイルに含まれる「_MACOSX」「.DS_Store」のような(不要)ファイルを、解凍の対象から除外できるもの。フィルタの登録にはワイルドカードも使える。
Macで圧縮されたアーカイブを解凍したときなどに、ファイルの文字化けが発生するが、「CubeICE」では圧縮ファイルで使われている文字コードを自動判別し、適切な文字コードに変換して、文字化けを防ぐことができる。そのほか、アーカイブファイルにマウスポインタを重ねるだけで、含まれるファイルをツールチップで表示するといった機能も備えている。
64bit OSにもネイティブで対応する。コンテキストメニューが表示されないなどの問題も解消されている。