CD/DVDドライブが搭載されていないNetbookの場合、USBメモリなどの外部記憶メディアを介してデータをやり取りする機会が増える。「USBdriveSecureTool」は、外部記憶メディアのデータを暗号化/復号化するのに最適なソフトだ。
ソフトを利用するには、まず対象となる外部記憶メディアにインストールする必要がある(空き容量が8MB程度必要)。同梱されている「maker.exe」で、メディアのドライブレターや暗号化対象フォルダを指定すると、クライアントソフトが外部記憶メディアにインストールされるようになっている。
クライアントソフトの初回起動時に、暗号化/復号化のためのパスワードを設定する。以降、外部記憶メディアにインストールされた「client.exe」(初期状態ではUSBDRIVESECURETOOLフォルダ内)の起動時にパスワード入力が求められ、パスワードが正しければ復号化処理が行われる仕組み。
暗号化は、client.exeが起動している(復号化が行われた)状態で対象フォルダにデータを入れ、タスクトレイアイコンをクリックするだけ。暗号化が完了するとclient.exeは自動終了する。このとき、外部記憶メディアを自動的に取り外すことも可能。暗号化の処理はファイルサイズによって変わり、当然ファイルサイズが大きいほど時間がかかる。
暗号化されたファイルは拡張子がMSUSに変わり、クライアントソフトがインストールされたフォルダに移動される。これにともない、暗号化対象フォルダの中は空になる。MSUSのファイルはエクスプローラなどから見ることはできるものの、ファイル自体にはアクセスできないようになる。これらの暗号化対象のフォルダや、暗号化ファイルの保管フォルダを変更することも可能。暗号化後にパスワードを表示するかどうかも変更できる。
Windows XP/Vistaの環境では、設定画面からAutorunを自動生成することも可能。外部記憶メディアを挿し込むたびにクライアントソフトが起動するように設定すれば、さらに便利に扱える。