タブを搭載し、複数のページを切り替えながら閲覧できる高機能Webブラウザ「Lunascape」。その「Lunascape」を持ち運んで使えるようにしたのが「Lunascape Pocket」だ。
「Lunascape Pocket」の基本機能は、「Lunascape」の軽量版にあたる「Lunascape Lite」と同様。PentiumIII 300MHz程度でも動作するように作られている。USBメモリなどの外部記憶装置にインストールし、持ち運んで利用することが可能で、同一環境から起動している限り、動作設定や「お気に入り」を一元化しながら、どんなパソコンでも使えるようになっている。Netbookを2台目のパソコンとして利用する場合にも便利だ。
描画エンジンはInternet ExplorerのTridentを利用するが、FirefoxのGeckoエンジンを組み込むことも可能。「タブごとに異なるエンジンを用いてページを表示させる」といったこともできる。タブの管理機能は一般的なものがひと通り搭載され、「すべてのタブを閉じる」「このタブよりも左/右側を閉じる」「直前に表示したタブへ移動」などの操作も可能。終了時のタブの状態を保持して、次回起動時にタブを復元させることも可能だ。
ツールバーは、Internet Explorerのツールバー用プラグインをそのまま利用することが可能。さらに、辞書やショッピングサイトを対象とした検索バー、画面のレイアウトを変えられるスタイルバー、お気に入りを並べられるリンクバー、プロキシ設定を簡単に切り替えられるプロキシバーなども装備している。
サイドメニューもタブ切り替え式になっている。「Lunascape Pocket」自身のお気に入りをツリー表示できるほか、Internet Explorerのお気に入り表示やページ閲覧履歴、閲覧ページ内のリンク抽出機能などが用意されており、タブで切り替えて利用できる。
マウスジェスチャ機能もあり、例えば、右クリックしながら左にマウスを動かすと「戻る」、右に動かすと「進む」といった操作を行える。キーボードのショートカットも充実しており、マウス派のユーザもキーボード派のユーザも便利に使える。