「Voice Rep Pro 4」は、速記者やライターなど文字起こしのプロから評価が高かった文字起こし支援ソフト上位版「ボイスメディア・ライティングPro」と、
人気テレビ番組でも紹介された音声認識ソフト「Voice Rep Pro 3」を統合し、「時間情報ログの作成と同期」などの新機能を加えて、より使いやすく進化した文字起こしの決定版とも言える総合ソフトだ。ボイステクノ設立10周年記念商品として、同社が培った様々な技術を集大成しリリースされた。
「Voice Rep Pro 4」のメイン画面を見ると一見複雑そうに見えるが、実は操作は非常に簡単。文字化したい録音ファイルを指定し音声認識を開始、録音音声を再生するだけで文字化される。Googleの音声認識エンジンを用いて文字化されるので認識精度は申し分ない。本ソフトで再生すれば、自動で文字化されるので動画ファイルの文字化も可能になった。再生可能なコーデックの種類も多く、
コーデック変換機能も搭載されている。本ソフトは、二つのソフトを統合したことで、文字起こしのプロもうならせる様々な文字化方法や認識精度の向上も可能になった。
(1)認識精度の向上
認識精度を向上させる方法として、音程の変わらない再生速度調整(一般的に再生速度をスローにすると認識精度が向上する傾向がある)や、特定の周波数の音声の強弱が調整できるイコライザー機能、
特定の周波数だけを再生するフィルター機能も搭載されており、これらを組み合わせることで音声の種類によっては、認識精度の向上が図れるようになった。
(2)リスピーキング(復唱)法による文字化
これまでの文字起こしは、録音音声を少しだけ再生して一時停止し、聞き取った音声をタイピングするという方法が一般的であった。この作業の効率化を図るために、マウスを使用せずに再生・一時停止などの操作をキーボードの特定の好みのキーに割り当て、キーボードだけで操作することで効率化を図っていた。
本ソフトでは、この聞き取った音声をタイピングする代わりに音声認識機能を用いて、マイクに向かって復唱することにより、手軽に文字化することが可能となった。マイクによる音声認識は、Googleの音声認識なので非常に高精度に文字化が行える。本ソフトの利用者によると、慣れればキーボードでタイピングするよりも、3倍もの効率化が図れたそうだ。
さらに、本ソフトでは、再生・一時停止の操作までもが、自動で行える機能が付いている。例えば、10秒再生し、一時停止し、再生時間を2秒戻して、10秒待機するという一連の操作を連続して、自動で繰り返し行うことが可能となっている。10秒間再生した音声を、待機中の間に復唱することで文字化するという方法だ。一時停止したときに、再生時間を少し戻してから、次の再生が開始されるので、抜けがないことも確認しながら文字化ができる。