(3)シャドーイング法による文字化
再生した音声を聞きながら、一時停止せずに、聞き取った音声をその場で連続して発話して音声認識により文字化し続けていく方法がシャドーイング法による文字化方法だ。
生放送などでよく見かける英語から日本語への同時通訳と同じ要領だ。この方法を用いる場合、再生音声をマイクが拾わないようヘッドセットが必要になる。
非常に効率的であるものの通常の再生速度では、一般的には、連続して聞き取りながら発話し続けることは難しい。しかしながら、再生速度をスロー再生にすると十分についていけるようになる。
例えば、60分の音声ファイルを0.8倍速スロー再生とした場合、75分の再生時間になるものの、聞き取りながら同時に発話ができるので、再生が終わると、文字化も完了していることになる。
(4)文字化後の文章校正
Googleによる音声認識は句読点が付与されていないので、どうしても校正が必要になる。本ソフトには、句読点を自動で付与する機能が搭載されている。
文字化された文章に対して前後関係を判定し、簡単に自動で句読点が付与できる。その他にも、文章全体に対して改行やスペースを削除したり、数値表記を自動で校正する機能もある。
完成した文章は、音声合成により読み上げる機能もあるので、検証することも容易だ。
(5)時間情報ログの作成と同期
Voice Rep Pro 4に新たに加わった機能として、時間情報ログの作成と同期がある。時間情報ログの作成の機能を使えば、会議などで録音ファイルが作成されると同時に、Homeキーを押すだけで、発言時間が記録できる。
発言中に発話者の名前を入力すれば良い。ログ情報が作成できれば、この情報を使って、文字起こしを行うときに、録音ファイルと同期することができる。ログ情報画面で、確認したい部分の行を選択すれば、再生位置がそのカウンター位置に移動すると同時に、メインの編集画面に発話者の情報が入力される。