「らくちんCDラベルメーカー」は1998年の発売から毎年バージョンアップを重ねているBlu-ray、DVD、C、のディスク盤面をデザインし印刷するソフトだ。ディスク印刷ソフトとしては元祖と呼べるシリーズだろう。
実は、筆者は昔からこのシリーズを使用している。
当時利用していたプリンタに付属していた同メーカー開発の「らくちんCDダイレクトプリント for Canon」からアップグレードして利用し始めたのが切っ掛けだ。データの互換性を考えるとこの「らくちんCDラベルメーカー」一択であったが、使い続けている理由としては単純に使いやすいからである。
他のラベル作成ソフトを使った事もあるが、ディスクの印刷においてはこの「らくちんCDラベルメーカー」が一番だろう。
インターフェースや機能も「ディスク印刷」に特化している。
もちろん、DVDトールケースやCDケース用のジャケットや背ラベルも印刷できる。
最新版をレビューする前に、まずは「らくちんCDラベルメーカー」の良い箇所を記載して行こう。
まずはデザインについてだ。
このソフトは、初心者に優しい設計になっている。
起動すると、まず最初にディスクをデザインする為のウィザードが表示される。
「新規で作成するか?」「テンプレートから作成するか?」「使用しているプリンタは何か?」等の項目を選ぶ事ができ、ステップ形式でのディスクデザインが可能だ。
指示に従うだけでデザインが完成する。その後の微調整ももちろん可能だ。
さて、ディスクデザインで大切な要素とは何だろう?
筆者は「文字」と「背景」の2つではないかとと考えている。
乱暴に言えば、写真やテクスチャなどの格好良い「背景」の上に「文字」を打つだけでディスクデザインは完成するのである。
「らくちんCDラベルメーカー」はこの「文字」と「背景」の編集がとても簡単だ。
色、サイズ、フォント、寄せ、枠、影等の基本的な編集はもちろん、ディスクならではの「ぐるりと円に沿った文字の作成」や、ワンクリックでの文字の装飾等、自由度とデザイン力が高い。
タイトルや曲名、日付や中身の備考など、用途によって使い分けができる。
背景についてだが、「らくちんCDラベルメーカー」には豊富な写真素材も収録されている。
しかし、筆者が注目するべきは点はここでも2つ。
「色の変更」と「アレンジ」である。
「らくちんCDラベルメーカー」は、背景の色を122パターンに変更できる。
音楽CDでも、映像DVDでも、筆者はシリーズで作成する事が多い。
同一シリーズで複数枚印刷する事がある場合に、1枚1枚のデザインを変更するのは面倒である。
そのような場合は、背景の色を変更するだけで見栄えがガラッと変わる。ワンクリックで変更できるのでかなり重宝している。