国内で配信されているインターネットラジオ(radiko、らじるらじる)やコミュニティFMを再生・録音できるソフトの最新バージョン。放送局や時間帯を絞り込んでキーワード予約ができるようになり、録音済みファイルを簡単に結合できるようになる等、使いやすく改良された。
事前の設定などは必要ないので、ソフトをインストールしたらすぐ使い始めることができる。基本的な使い方は旧バージョンと同様、番組表から聴きたい番組を選択して「再生」ボタンをクリックするだけだ。画面右側には番組の内容やウェブサイトのアドレス、twitterアカウントなどが表示されるので、詳しい情報が知りたいときに簡単にアクセスする事ができる。
過去に放送された番組を聴く場合は、「LIVE⇔PAST」ボタンをクリックして「過去番組」を選択すると、番組表の背景色が薄紫色に変わるので、過去1週間分の番組表を切り替えながら好きな番組を選んで聴く事ができる。
録音機能は再生中の番組を録音する通常録音以外に、指定した日時に自動で録音をスタートする「予約録音」、スピーカーから出力される音をそのまま録音する「ダイレクト録音」がある。この中で特に使用頻度が高い「予約録音」は、「一回のみ」、「繰り返し」、「キーワード予約」の3種類の録音方法から選べるようになっており、一度セットすれば指定した条件で自動的に録音を開始できるため、外出中や就寝中でも聴きたい番組を逃さず録音する事ができる。
以前のバージョン7ではオレンジ×ブルーのカラーリングだったデスクトップアイコンはブルー×ホワイトに変更されており、メイン画面の録音ボタン部分もブルーを基調としたデザインに統一されている。ウィンドウ最上部の左端には新たに「LIVE⇔PAST」ボタンが追加されているが、それ以外の画面構成は旧バージョンと同じなので、既存ユーザーも迷うことなく使う事ができるだろう。
今回のバージョン8で追加された主な新機能は下記の通り。
- 録音予約の時間延長
- 番組表の「LIVE⇔PAST」切り替え
- 録音予約設定のエクスポート・インポート
- キーワード予約の際、時間帯・放送局での絞り込みに対応
- 録音済みデータの結合ツール
今回新たに追加された録音予約の時間延長機能は、スポーツ中継の延長などで放送時間が延長された場合にワンクリックで録音時間を延長することができる。これまでは録音中の番組は録音時間を変更することができなかったため、一旦録音を停止して再設定するか、初めに設定した録音時間が終了してから再度録音する必要があったが、この作業が手間なく行えるようになった。
2つ以上の録音済みファイルを結合できる「結合ツール」も地味に便利な新機能のひとつだ。毎日放送される番組を予約録音していると、保存先フォルダには1ヶ月で30個の音声ファイルがたまることになる。このようなときは、1週間分の録音データをまとめてひとつのファイルに結合する事で、ファイルをすっきりと整理することができる。
メイン画面は現在放送中の番組がひと目で分かる。
バージョン8では左上に「LIVE⇔PAST」ボタンが追加された。
結合ツールを使って複数の録音データを1つのファイルに結合できるようになった。