前バージョン「4」から、セッティングメニューボタンやツールメニューボタンの位置などが変わり、インタフェースがマイナーチェンジしているものの、中央に大きな「スキャン」、左右に「デバイスドライバー」「ゲームコンポーネント」の各ボタンが並ぶ構成はおなじみ。しかし、前回レビュー時の4.0.4.328から今回の5.0.3.402では、対応するドライバー数が40万種類以上から100万種類以上へと、倍以上に増えている。対応ドライバーの数が「4」と「5」の大きな違いのひとつだが、もうひとつ大きな違いを挙げれば、「パソコンアイドル時のドライバー/ゲームコンポーネントの自動インストールが可能になった」ことだろう。ドライバーの更新時には自動的に復元ポイントが作成され、自動的にバックアップが取られ、さらに自動的にダウンロード/インストールまで行ってくれるようになったため、ドライバーの更新に関してユーザはほぼ手間いらず(いずれも設定で無効にすることが可能)。これまでも十分に楽だったが、新バージョン「5」では、これがさらに楽になった。
そのほかにも新バージョンでは、
- 新しいデータベースアーキテクチャの採用で、ドライバーのマッチングが正確・高速になった
- 新しいダウンロードエンジンの採用で、ダウンロードスピードが速くなった
などの機能強化が図られ──実際には体感しづらい部分かもしれないが──着実に進歩していることがわかる。「PRO」と「Free」との違いは、本文掲載のURLで確認できるが、1ライセンスで3台までのパソコンにインストールできて、この価格、この機能差を考えると、「買ってもいいかな」「むしろ買わないで、『PRO』の提供する“自動”や“高速”を使えないのはもったいないかも」と感じるのは、筆者だけではないだろう(あらためて書くまでもないが、筆者は、メーカーのIObit Information Technologyとは何の関わりもない)。
(薬袋 壮輔)