SSDの良好な状態を保つためのソフト。「SSD上の古いファイルがいつの間にか破損してしまう」問題を解決し、使い続けることによるSSDの速度低下を改善する。「SSDブースター」は、簡単な操作でSSDを“検査”し、“リフレッシュ(ガベージコレクション)”を行えるメンテナンスソフト。SSD(を構成するNANDフラッシュメモリ)に対して適切なタイミングでECCリフレッシュを行ったり、SSDをデフラグしたりすることで、SSDに保存されたファイルが破損してしまう(文字化けが発生する)のを防いだり、SSDの長寿命化を図ったりできる。リフレッシュは、任意時点で手動実行することも、パソコンのアイドル時に自動実行させることも可能。ファイル利用状況の調査機能も搭載する。デフラグエンジンには、フリーソフトの「MyDefrag」を採用。Ver.2.1では、SSD上のすべてのデータに対してチェックサム方式で障害を検出する機能が追加された。
起動後に表示されるメインメニュー画面には、
- 自動処理
- 分析と整備
- SSDをガベージコレクト(デフラグ)
の三つのボタンが配置され、用途に合わせて選択できる。「分析と整備」では、構成状況分析(ファイルに対するアクセス状況の可視化)とファイルチェック(破損したファイルの検出)を行うことが可能。構成状況分析では、指定ドライブの構成比を、
- 4ヵ月以上アクセスのなかったファイル
- 過去4ヵ月間にアクセスのあったファイル
- 過去30日間にアクセスのあったファイル
- 空き領域
に分けて円グラフで表示。どのドライブを優先的にファイルチェックすべきかの参考になる。ファイルチェックは、指定ドライブの全ファイルに対してチェックサムで検査を行い、破損ファイルを検出する機能。初回実行時にチェックサム情報を作成し、2回目以降はチェックサムと各ファイルとの一致を確認する。破損ファイルはログに書き出されるので、バックアップから復元すればよい。さらに、古いファイルの検査(読み込み)時にはECCリフレッシュが行われ、SSDの長寿命化が期待できる。
「SSDをガベージコレクト(デフラグ)」では、「MyDefrag」を利用して、ディスクのデフラグ・最適化を行える。「SSD用GCレベル4<初回導入時>」「SSD用簡易最適化」「システムディスク用 毎日」「データディスク用 毎月」「フラッシュメモリ・ディスク用」「断片化解消のみ」など、計17種類のスクリプトが用意され、用途に応じて選択・実行できるようになっている。
「自動処理」は、パソコンのアイドル時に自動的にリフレッシュを実行してくれる機能。「ファイルチェック+リフレッシュ」「ファイルチェックのみ」「リフレッシュのみ」から実行内容を選択できる。