手書き用の書類や伝票に、パソコンで位置合わせ印刷を行える「すごい位置合わせ」の新バージョン。文字入力枠を簡単に作成できる「AI手書き枠認識」機能が追加された。「すごい位置合わせ」は、“定型用紙やラベルをスキャナで読み込み、打ちたい場所に直接文字を入力する”だけで、プリンタで“きれいにピッタリ”印刷された書類を出力できる印刷位置合わせソフト。スキャナで取り込んだ用紙のほか、画像ファイルやPDFファイルから読み込んだ書類イメージも背景画像として利用することができる。見積書・納品書・請求書などの定型書類だけでなく、オリジナルの書類に位置合わせ印刷を行うことも可能。新バージョン「PRO10」では、AI手書き枠認識機能のほかにも、編集内容の自動バックアップ機能を新たに搭載。データ貼り付け機能やはんこ画像作成機能の強化も図られた。
使い方は簡単。新しく書類を作成するには、
- スキャナで書類を取り込むか、画像/PDF形式のファイルを指定して取り込み、背景画像に設定する
- 文字オブジェクトをはじめとしたオブジェクトを背景画像の上に作成する
- 各文字オブジェクトなどに必要な文字列を入力する(必要であれば、文字のサイズやフォントを指定する)
- 印刷を実行する
だけでよい。文字枠にきれいに印字された書類が、わずかな操作ステップで完成する。画像ファイルはBMP/JPEG/PNG/TIFF形式のものを取り込むことが可能。配置できるオブジェクトには、文字入力用の文字オブジェクトのほかにも、図形、画像、表、チェックマーク、ラベル、QRコードがあり、データの内容によって使い分ける。
文字オブジェクトでは、数値計算を行ったり、日付を自動入力したりすることも可能。背景画像の表部分を自動認識して、文字オブジェクトを一括作成する機能もある。表オブジェクトでは、外部の表データファイル(CSV/XLS/XLSX)とリンクした表を作成でき、表データの内容が変更された場合も簡単に更新できるようになっている。オブジェクトをコピー&ペーストして複製したり、オブジェクト内の文字の大きさや表示形式、表示位置などを調整したりすることも可能だ。
QRコードオブジェクトでは、ユーザの入力した文字列でQRコードが生成され、書類に貼り付けることができる。表データとのリンクにも対応する。
新バージョン「PRO10」では、データ貼り付け機能が強化され、WebブラウザやWord/Excelからコピーした文字列・画像を、編集画面上に直接貼り付けられるようになった。
同じく「PRO10」で新たに搭載された「AI手書き枠認識」機能は、スキャナで取り込む際に、書類に赤色ペンで「枠」「点」を描き込んでおくだけで、編集画面上に文字オブジェクトが作成されるもの。書類取り込み後の操作を削減できる。
はんこ画像の作成は、別アプリケーションの「はんこ作成ツール」で行える。はんこの形状・色を選択し、指定した文字列・画像を使って、はんこ画像を作成できる。作成したはんこ画像は、「すごい位置合わせ」を含むさまざまな書類に貼り付けて利用することが可能だ。
自動バックアップは、編集内容を自動的にファイル保存してくれる機能。指定した間隔(分)でバックアップが自動実行される。バックアップファイルを保持する期間を指定して、期間を過ぎた古いファイルを自動削除してくれる機能も用意されている。
製品には、PDF形式でのファイル書き出しを可能にする「なんでもPDF8」が同梱される。