シンプルなインタフェースによる高い操作性、USBメモリなどで持ち運んで使える手軽さ、公開鍵・秘密鍵両対応と豊富な機能、快適な動作……と、数多くの特徴を持つファイル/フォルダ暗号化ソフト。Ver.1.00が公開されたのが2009年10月なので、初版のリリースからまもなく丸8年が経過する。ヘルプの更新履歴にある通り、この間、バージョンアップは継続して行われ、機能の強化・改善が図られてきた。不具合の修正や脆弱性への対応も抜かりがない──ひと言でいえば、信頼性の高いソフトだ。
暗号化ファイルの復号時には、公開鍵方式によるものか、共通鍵方式によるものなのかが自動的に判断される。暗号化時だけでなく、復号時もウィザード形式で操作できるようになっており、操作で戸惑うことはない。指示にしたがって、復号に必要なパスワード・鍵を入力すればよい。
Vectorのコメント・評価でも利用者からの評価は高く、特に高速な点を評価している方が多い。「日常的に使える操作性の高い暗号化ソフト」をお探しの方には、ぜひ、お試しいただきたいソフトだ。
(橘 雅)