デジカメなどの写真撮影で発生する写真のノイズを“細かな設定不要”+“簡単操作”で除去できるソフト。写真画像の切り取りやリサイズも行える。「PhotoDenoise」は、夜景などの暗い場所をISO感度が高く設定された状態で撮影したときに発生しがちな“ざらつき感”を、マウス中心の操作で取り除ける“画像ノイズ除去ソフト”。10段階のプリセットから選択した除去フィルタを適用し、必要に応じて強度を調整するだけで──被写体の輪郭やディテールを損なうことなく──ノイズを除去し、エッジのシャープさを保った画像に仕上げてくれる。切り取りなどのほか、画像の回転・反転、傾き調整を行うことも可能。開発は露・Movavi社。
使い方は簡単。基本的な操作は、
- 編集したい画像ファイルをメイン画面へのドラッグ&ドロップなどで開き、プリセットされた「レベル1」から「レベル10」までのボタンをクリックする
だけ。ボタンクリックで処理が開始され、処理後に結果が表示される。クリックしたボタンの下にはスライダーが追加表示され、スライダーを使って、さらに効果を調整することも可能。スライダーによる調整具合は、その場で確認できるようになっている。メイン画面下部のツールバーでは、表示倍率を変更して細部や全体を確認したり、処理前の元画像と見比べたりすることが可能。そのほかにも「元に戻す」「やり直し」「最後に保存した状態まで、すべての変更を元に戻す」「画像ファイルの削除」「画像ファイル(撮影)情報の表示」といった機能が用意されている。
プリセットとスライダーの微調整でも満足できない場合は「調整」パネルを開けば、「ホワイトノイズ」「カラーノイズ」「範囲」「強度」「鮮明さ」の各パラメータを操作できる。ユーザの行った設定は新規プリセットとして登録することも可能だ。
加工した画像は保存・印刷することが可能。出力可能形式はJPEGに加え、BMP、DPX、PBM、PCX、PGM、PNG、PPM、TGA、TIFF、XBMの計11種類。入力可能形式はBMP、DPX、EXR、GIF (GIF動画は非対応)、JPEG、JPEG-LS、JPEG 2000、PBM、PAM、PGM、PCX、PIC、PGMYUV、PNG、PIX、PTX、PPM、Sun Rasterfile、TIFF、TARGA、WebP、XFace、XBM、XWDとなっている。
ノイズ除去のほかにも、画像の「回転」「切り取り」「サイズ(変更)」を行える。「回転」では、時計回り・反時計周りの90°回転、上下・左右の反転、スライダーによる角度調整、さらには画像上をドラッグし、そのラインを基準に垂直や水平を指定する「レベルツール」を利用できる。
「切り取り」では、画像上の枠線をドラッグで直接動かしたり、幅と高さを数値で指定したりして、切り取りを行うことが可能。範囲指定は、プレイセットされた1:1、3:2、4:3、16:9などの縦横比の選択でも行える。
「サイズ(変更)」も同様に、任意の数値を指定したり、プリセットから選択したりして、画像をリサイズすることが可能だ。