Microsoft OfficeやPDFなどのファイルの内容を直感的に確認できる“ビジュアル検索”ソフト。文書の重要個所に付箋を貼ったり、二つの文書を比較したりもできる。「LeafThrough」は、当該アプリケーションを起動することなく、Microsoft Office文書などの内容をすばやく閲覧・検索できるソフト。独自の表示処理によって文書が冊子のように表示され、ページめくりをする感覚で内容を確認できる。複数の文書を同時にページめくりすることも可能。対応するアプリケーション/ファイル形式は、Microsoft Word(doc/docx)、PowerPoint(ppt/pptx)、Excel(xls/xlsx)、PDF、プレーンテキスト、HTML、XPSのほか、BMP/JPEG/PNG/TIFF/GIFなど。Windowsサーチと連携し、全文検索で文書を絞り込むことも可能だ。
メイン画面は、左側にフォルダツリー、右側にはプレビューエリアが配置された構成。フォルダツリーで対象のドライブ/フォルダを選択し、プレビューエリアに表示された文書ファイルのサムネイルをクリックすると、プレビューデータが作成される仕組み(プレビューデータはまとめて作成することも可能)。プレビューデータの作成後、さらにクリックすると文書内容がズームイン表示される。マウスホイール操作などにより、拡大・縮小もスムーズに行うことができる。
複数ページで構成される文書のページ送りも簡単。ページ上のクリックや(ファイル名のクリックで表示される)スライダーを使って、文書内容を“サクサク”と閲覧できる。右綴じ/左綴じを指定したり、自動ページめくりを行ったり、その際のページめくりの速度を指定したりすることも可能。すべてのページを一覧表示させて、内容を確認することもできる。
文書内の重要個所には付箋を付けることができる。付箋はコメントを入力したり、色を変更したりすることも可能。サムネイル表示に戻した場合も、付箋が付けられた文書はひと目でわかる。
閲覧を途中でやめた場合でも、開かれていたページは記憶され、次回の閲覧時には当該ページが再び開かれるようになっている。サムネイルも、当該ページが開かれた状態で表示され、閲覧途中であることがすぐにわかる。
Windowsサーチの「インデックス」と連携し、全文検索を行うことも可能。検索対象のファイルタイプを選択・指定したり、検索日付を指定したりもできる。ファイルの内容に検索文字列が含まれている場合は、該当個所がハイライト表示される。さらに複数ページのファイルの場合は、サムネイルの状態で、検索文字列が含まれるページが開かれた状態で表示される。
Webブラウザ機能も備える。フォルダツリーの「インターネット」にはIEの「お気に入り」に登録されたページがリスト表示されるが、ここから「LeafThrough」の画面に指定のWebページを表示させることが可能。表示されたページからリンクされた対応ファイルのプレビューデータを作成することができ、Webページを閲覧しながら、リンク先のPDFファイルなどの内容も確認できる。
二つの文書の比較機能は、対象ファイルの差分を表示する機能。「どこが異なっているのか」がひと目でわかる。