誰でも簡単にオリジナルラベルを作成できる「らくちんCDラベルメーカー」の新バージョン。スマホで撮影した縦長・横長写真の“背景の余白を埋める”機能が新たに追加された。「らくちんCDラベルメーカー」は、BD/DVD/CDといったディスクメディアやケースなどの印刷を行える“ラベルデザインソフト”。光学ディスクのラベル面に直接プリント(ダイレクト印刷)したり、市販のラベル用紙に印刷したりすることが可能。起動時に表示される「らくちんナビ」を使えば、はじめてでも戸惑うことなく操作できる。新バージョン「19 Pro」では、背景柄の「余白自動処理」機能で縦長・横長画像の余白を自然に処理できるようになったほか、新たに搭載された「連続絵ラベル」機能で1枚の画像を分割し、簡単に背ラベルに配置できるようになった。「らくちんナビ」のリニューアルを含め、そのほかにも数多くの機能追加・強化が行われ、使い勝手が向上した。
メイン画面(ラベル編集画面)は、左側にはデザインフィールドが、右側にはテンプレートの選択をはじめ、使用頻度の高い機能がツールボタンなどで配置された構成。印刷やオブジェクトの重ね順の変更などの操作も画面右側で行うことができる。画面上部のツールバーでは、フォントの選択や装飾、文字の位置揃え、色指定などを行うことが可能だ。
起動時には、ラベル編集画面のほかに「らくちんナビ」も表示される(初期設定)。「らくちんナビ」では、用紙/メディアを選択し、ウィザードにしたがって操作してゆくだけで、ラベルを作成することが可能。新バージョン「19」では、テンプレートを選択してラベルを新規作成できるようになったほか、既存のデザインをコピーして、オリジナルのデザインを作るのに便利な「ディスクをスキャンして作成」機能が追加された。ベースにしたいディスクをスマホで撮影するだけで、画像データの転送や輪郭調整なども自動で行われる(スキャナは不要)。
用紙/メディアを選択しての作成は、ディスクメディアへ直接印刷する「CDダイレクトプリント」と、ラベル用紙やケースを指定する「ラベル/用紙」とに大きく分けられる。「CDダイレクトプリント」では、キヤノン、エプソン、ブラザーといったプリンタメーカーと、メディアのメーカーやサイズを指定して基本レイアウトを設定する。「ラベル/用紙」では、CD-R・DVDラベルやケース、AVオーディオ、AVビデオといったジャンルごとに、さまざまな用紙が登録されている。ユーザは、用紙メーカーと用途から用紙を選択して作業を進めてゆく。
編集機能は、
- 描画ツールなどがまとめられた「ツール」
- オブジェクト重ね順の変更や表示/非表示などのレイヤ管理を行える「ビュー」
- 外部の連携アプリケーションを起動できる「連携アプリ」
の各タブパネルから利用できる。例えば「ツール」の「文字の追加」では、任意の文字を入力したり、装飾を行ったりできるほか、アルバムタイトルやアーティスト名、曲名などの情報をリストに登録したり、ネット上のデータベースから取得して一括レイアウトしたりすることが可能。そのほか、図形と文字を組み合わせて新たな素材を作れる「目立ち文字」機能なども用意されている。画像は、ラベルの背景に使用するものと、ワンポイントのアクセントに使用するようなイラスト(クリップアート)・写真とを指定できる。パソコンにファイル保存された画像を使用する場合は、切り抜きや画質調整なども行える。背景用画像は、画像の一部だけ濃度を変えたり、テクスチャを合成したりといったことも可能だ。複数画像をまとめてレイアウトできる機能もあり、ケース上に画像を並べたり、ディスクの円周に沿って配置したりといった作業も簡単に行える。
さらに、直線・円弧・矩形・矢印などを描画できるツール、JANコード・QRコードの作成機能、下絵の読み込み機能なども用意されている。
配置したオブジェクトは「ビュー」タブパネルを使って、重ね順を変更したり、表示/非表示を設定したり、編集ロックを設定したりできるようになっている。
作成したレイアウトを保存・印刷できるのはもちろん、BMP/JPEG形式などの画像ファイルとして保存することも可能。自動バックアップ機能も備え、最短1分から最長10分間隔でバックアップを行えるようになっている。
「連携アプリ」として、スマートフォンで撮影したディスクの画像を転送してレイアウトできる「想イデジタル」の体験版(15日間限定)や、「SMAcom Wi-Fi写真転送」「撮メモスクリーン録画」が付属する。