時系列に沿って単に作業を書き留めるだけでなく、取引先・依頼主ごとに作業項目を細かく管理することで、クライアント別や作業項目別の集計を簡単に行える。タスクはあらかじめ登録したものを選択する形なので、毎日決まって行うようなスケジュール化しやすい作業には便利だ。最初からタイムスケールが設定してあり、そこを作業で埋めてゆくのではなく、開始・終了時刻を記録するので、作業時間がフレキシブルに変化するような業務には特に適している。タイムカードの入力にはボタンやコンテキスト(右クリック)メニューなど、いくつかの方法があるが、これらは基本的に開始・終了時刻の記録のみなので操作は簡単。とにかく気軽に記録できるのがよい。
タスクではメモを入力することもできるが、タイムカードの記録終了、すなわちいったんタスクを終了したのちにタスクを編集するか、「新規入力」で記録する際にダイアログで入力することになる。メモ用エリアは一行のテキストボックスなので、名前の通りの簡単な覚え書き程度で、詳細な記録向きではないが、自動計算される労働時間や金額と合わせて作業報告書には反映される。
そのままPDF形式の報告書として保存したり、メールやFAXで送信したりもできるので、事務作業の省力化に役立ちそうだ。
フリーソフト版は従業員5人以下の企業で、非営利目的の用途にのみ利用することが可能。起動時には利用規約に関するメッセージが毎回表示される。営利目的での利用には、より高機能な有償版(ベーシック版、プラス版)が提供されている。
(福住 護)