マウスやタッチで直感的に操作できる高機能フォトレタッチソフト。Windows 10で動作するストアアプリで、キャッチフレーズは“SIMPLE, POWERFUL, BEAUTIFUL. すべての人のためにデザインされた、プロ用のフォトエディタ”。「Polarr Photo Editor for Windows 10」は、多彩なフィルタを適用したり、色合いや明るさ、鮮明度・シャープなどのパラメータを調整したりして、デジタル画像を“より鮮やかで印象的”なものに仕上げることができるフォトレタッチソフト。ワンタッチでオリジナル画像と比較できるボタン、好みの設定を保存できるカスタムフィルタ、ツールの使い方を紹介してくれるガイドなど、さまざまな機能で、ユーザの操作を支援してくれる。画像の回転やトリミング、縦横比の変更、オブジェクトの描画、テキスト入力なども行える。
基本的な編集機能は、
- フィルタの適用
- テキストおよびオブジェクトの追加(テキストツール)
の二つ。フィルタ適用のほかにも、多数のパラメータを変更して、細かな調整を行うこともできる。メイン画面は、中央に画像の表示・確認エリア、左右にツール類が配置された構成。画面左側では、テキストツール、フィルタ、編集履歴、前に戻す(Undo)を、また画面右側では、より高度な「調整」機能や回転、左右反転・上下反転などのツールを利用できる。画面左側でフィルタを開くと、現在“開かれた写真”のフィルタ適用後の画像がそのままサムネイルで表示される仕組み。「それぞれのフィルタがどのような効果を持つのか」が直感的にわかる。好みのフィルタをクリックすると“開かれた写真”に直ちに適用され、同時にスライドバーで強度を調整することもできる。
フィルタはいくつかのグループに分類され、無料版では「モダン」「アート」「フィルム」の各12種類と、Unsplashカメラマンコミュニティのメンバーが作成した「The Unsplash Collection」10種類の計46種類を利用することが可能。(フィルタが適用された)ほかの画像からフィルタをインポートしたり、独自のフィルタを保存・シェアしたりもできる。
テキストツールでは、画面上に直接文字を入力することが可能。使用するフォントや位置揃え、サイズなどを指定したり、アウトライン(輪郭だけ描画する)や反転(文字部分を透明化してそれ以外を白で塗りつぶす)、削除、複製といった機能を利用したりもできる。オブジェクトの描画は、
- 矩形・楕円・ハート型など、計24種類の図形を描ける「シェイプ」
- 実線・点線などの飾り罫6種類を描ける「ディバイダー」
- シェイプと文字の組み合わせ3種類が登録された「プリセット」
から選択して利用することが可能だ。フィルタの適用やオブジェクトの描画は、ワンタッチで直前の状態へ戻せるほか、編集履歴機能を使って任意の時点まで戻すことも可能。画面右下には「オリジナルを表示」ボタンが用意され、マウスボタンをプレスしている間は元の画像が表示されるようになっている。
画面右側のパネルでは、パラメータを変更してより細かく画像を調整したり、回転・反転や縦横比の変更などを行ったりすることが可能。「調整」では、自動調整のほか、「色」「光」「詳細」「寸描」「HSL」「カーブ」「トーン」「ゆがみ」「効果」の各グループごとに明るさやティント、彩度、コントラスト、鮮明度、シャープネスなどのパラメータを調整できる。「寸描」では周辺減光(ビネッティング)、「ゆがみ」では樽型・糸巻き型の収差や水平・垂直方向の補正、「効果」ではフリンジ、ピクセル化、粒子などの補正を行える。
パラメータの設定はコピー&ペーストすることが可能。同じパラメータ設定を別の画像にも簡単に適用できる。
加工した画像は、コピーを保存したり、エクスポートしたりすることが可能。エクスポートではJPEG/PNG/RAW(TIFF)形式を指定できるほか、サイズやメタデータの保持、ウォーターマーク(透かし画像)を指定することもできる。
ガイドでは、基本的な操作手順や「調整」のパラメータ、さらには、
- 霧を減らすアウトラインを定義し、対象に鮮やかさを追加する方法
- ホワイトバランス修正の概念
- レンズの歪みと日ネットを修正する方法
- 夜空の露出を、深さと追加色を調整し、変更する方法
のくわしい説明を参照することができる。