オーソドックスな日付印はもちろん、さまざまなスタンプを手軽にデザインできるのが魅力。設定項目はメイン画面上にすべて表示されており、表示させたい文字種のチェックボックスをONにして、フィールドに文字を入力して作成する。必要に応じて位置を調整したり、項目によっては縦書きを選んだりもできる。丸型に名前の「認印」や角丸長方形の「至急」といった設定ファイルが付属しているので、細かい設定方法はこれらを参考にするとよい。簡単な例としては、「至急」の文字部分を「回覧」や「極秘」などに書き換えるだけで、簡単にバリエーションを増やせるし、文字数を増やしたければ、形状設定で横幅の値を広げた上で、文字の縦位置や角の丸みを調整すればよい。認印の場合は「所属と名前のフィールドを利用して、縦書き風に表示している」といった、裏技的なテクニックが使われていることもわかる。
豊富な文字種フィールドを活かした特定業務向けのスタンプや、画像指定オプションを活かしたキャラクタ入りスタンプなど、さまざまなデザインに利用できそうだ。
作成した印影はEMF形式で保存しておけば、拡大・縮小しても画像がギザギザになったりすることはない。実際に使ってみて、もしサイズ調整が面倒なようであれば、その時点であらためて調整すればよいだろう。
Excelへの直接貼り付けやクリップボード経由での貼り付けを利用すれば、いちいちファイルとして保存する必要もないが、「至急」「極秘」といったシンプルなものは、EMFファイルとして保存しておくとよい。画像の登録が可能なクリップボード拡張ソフトなどと組み合わせて、簡単に貼り付けられるようにしておけば、さらに便利に使うことができそうだ。
(福住 護)