ダブルスキャンエンジン搭載で、高速・高精度な防御を実現したウイルス/マルウェア対策ソフト。インストール済みの他社製ウイルス対策ソフトなどと併用することも可能。「Emsisoft Anti-Malware」は、Emsisoftの独自エンジンと、高い検出率で定評のあるBitDefender社製エンジンとの二つのスキャンエンジンを統合し、パソコンへの負荷を抑えつつ、軽快な動作を実現した常駐型セキュリティ対策ソフト。三段階のリアルタイム防御や手動によるマルウェアのスキャン・除去で、インターネット上の脅威からパソコンを保護する。新バージョン「12」では、ダブルスキャンエンジンのファイル読み込み仕様が改善され、スキャン時間を大幅に短縮。パフォーマンスが大きく向上した。PUP(ほかのソフトに紛れてインストールされるブラウザアドオンなどの不要プログラム)やランサムウェアなどの検出能力の向上も図られた。
インターネット利用の脅威からパソコンを守るリアルタイム防御機能は、
- 既知の危険な詐欺サイトへの接続を防止する「サーフプロテクション」(第一防御)
- リアルタイムでマルウェアをスキャンする「ファイルガード」(第二防御)
- マルウェア定義ファイルにもない、未知の脅威を検出する「ビヘイビアブロッカー」(第三防御)
の三段階構成。「サーフプロテクション」では、アクセスが検知された場合の処理を「マルウェアホスト」「フィッシングホスト」「PUPホスト」「トラッキングホスト」の各カテゴリーごとに「ブロックしない」「アラート」「ブロックして通知」「非通知でブロック」で指定することが可能。個別のホストごとに処理をカスタマイズすることもできる。あらかじめ多数のホストが組み込まれているが、もちろんユーザが新規でホストを登録することも可能だ。「ファイルガード」では、スキャンレベルを「高速」「標準」「徹底」の三段階から選択することが可能。マルウェアと不要なプログラムのそれぞれに対して隔離や通知の方法を選択・指定できるほか、スキャン対象の拡張子を指定したり、ログインしていない状態でも保護するようにしたりすることもできる。マルウェア検出時のメール通知を設定することも可能だ。
「ビヘイビアブロッカー」は、プログラムの動作に危険性がないかどうかをチェックする機能。定義ファイルに登録されていない未知の脅威による「ゼロデイ攻撃」にも対処する。ユーザが「アプリケーションルール」を設定することも可能。「バックドアの可能性のある動作」「スパイウェアの可能性のある動作」「ホストファイルの変更」「ブラウザの設定の変更」など、全18項目の動作の許可またはブロックを選択できるようになっている。
メイン画面では、各種保護機能の状態や最新のアップデート状況を確認できるほか、隔離されたファイル数や各種保護機能が検出したイベント/スキャンなどのログを確認することもできる。手動でスキャンを実行することもでき、
- アクティブなプログラムのみを対象とする「クイックスキャン」
- マルウェアに感染しやすい場所を集中的にスキャンする「マルウェアスキャン」
- ユーザがスキャン対象を任意に指定できる「カスタムスキャン」
から選択・実行できる。「カスタムスキャン」は設定の保存・読み込みにも対応する。スキャンのスケジュール実行にも対応し、スキャン内容や実行間隔・日時などを細かく指定できる。初期設定では自動アップデートが1時間ごとに実行され、常に最新の状態で保護される。アップデートの頻度を変更したり、実行時間帯を制限したりすることも可能だ。
30日間の試用期間終了後もフリー版として手動によるスキャン機能を利用できる。