「AbiWord」は、作成・編集する文書ごとにウィンドウが開くSDI（Single Document Interface）形式のワープロソフト。文字の整列やテキスト整形、段落の設定、脚注と巻末注のフォーマットの設定、ヘッダ/フッタフォーマットの設定などが可能で、文書作成を快適に行うことができる。文書にテーブルや画像、テキストボックスなどのオブジェクトを挿入することも可能。文書ファイルにはファイル名、ファイルバージョン、作成日時、タイムゾーン、ページプロパティなどのパラメータを埋め込むことができる。Microsoft Word、Office Open XML、OpenDocumentをはじめ、幅広い形式のファイルの入出力に対応する。

「編集」機能では、選択範囲のカット、コピー、ペースト、消去、検索・置換、任意の行およびページ指定によるジャンプなどが可能。ブックマーク（しおり）機能もあり、任意の名称を付けたブックマーク（行）へ瞬時にジャンプすることができる。編集操作のUndo/Redoは無制限に行える。

「（文書）フォーマット」では、文字装飾（太字、イタリック、下線、打ち消し線、上線）や上付・下付文字の指定、文字色・背景色の指定が可能。段落設定では、インデントや行間などを任意に調整できる。スタイル（文書書式）の指定も可能で、段落単位で「通常」「見出し」「セクション見出し」「脚注のテキスト」などから選択できるようになっている。

「ビュー」ではレイアウトを、

• テキストエディタ風の「通常」
• 用紙レイアウトを反映した「印刷」
• ブラウザでの状態を示す「ウェブ」

文書内にテーブル（表組）や画像、テキストボックスなどのオブジェクトを挿入することも可能。テーブルは行数・列数を指定して文書内の任意の場所に貼り付け、マウスでサイズを整形する。セルのマージ（連結）や分割も簡単に行える。画像はBMP/JPEG/PNG/EMF/GIF/ICO/WMF/SVG形式のファイルを利用できる。

そのほかにも、

• オートセーブ（自動バックアップ）機能
• 単語数や文字数のカウント機能
• 選択した文字列をGoogle検索できる機能

読み込み・保存できる文書の形式は「AbiWord」の独自形式（abw/awt）のほか、

• Microsof Word（doc/dot）
• Office Open XML（docx/dotx/docm/dotm）
• OpenDocument（odt/ott）
• OpenOffice Writer（stw/sxw）
• リッチテキスト（rtf）
• プレーンテキスト（txt/text）
• HTML文書（html/htm/xhtml）
• Star Writer（Ver.5まで）（sdw）
• WordPerfect（wpd/wp）
• Collaborative File Descriptor（abicollab）