町の人々との会話に重点が置かれた短編ファンタジーRPG。やわらかいタッチの美しいイラストが印象的。その日暮らしの主人公が町を散策し、洞窟の中を探索
「あるひぐらし-脆弱なる洞窟の王-」は、戦闘よりも町の散策、洞窟の探索を中心にした短編RPG。3種類が用意されたマルチエンディングで、主人公の着せ替え機能なども搭載する。難易度は開始時に三段階から選択することが可能。想定プレイ時間は1時間程度。
舞台はスプリングフェストの港町。町のすぐ近くには森があり、森の奥には洞窟もある。どちらにも魔物が出現するため、冒険者がいついていたりもする。
主人公は褐色の肌をした25歳の女性。町の借家に住み、その日暮らしの不安定な生活を送っている。ただし、冒険者としてはなかなかの腕前で、町で受けた依頼をこなす“何でも屋”のようなことをしていた。ある日、お使いを兼ねて洞窟に向かったところ、知り合いのリオンから「最近、洞窟の魔物が強くなった」という情報を得る。洞窟の奥ではいったい何が起こっているのだろうか……。
最低限の戦闘を行うだけでもクリアできる、会話重視の設計
ゲームの内容は、オーソドックスなファンタジーRPG。ただし、町でさまざまなキャラとの会話を楽しむことに重きが置かれ、モンスターとの戦闘やレベルアップは最低限でもすむように調整されている。戦闘以外でも経験値やお金、アイテムを獲得できるのがポイント。町の住人と会話をすることにより、お使いイベントも発生する。
用意されたエンディングは計3種類。ゲーム開始前に「モラトリアムモード」を設定すると、多少バッドエンド感のある2種類のエンディングが封印され、トゥルーエンドの条件が揃うまでゲームが進まないようにすることができる。ゲーム開始前には、主人公の名前と難易度(ふつう、やさしい、せちがらい)を設定することが可能だ。