アプリケーション付属の標準アンインストーラでは削除してくれないファイルや設定までも“徹底的に”削除できるソフト。使い方は簡単。アンインストール後に残された不要なファイルやレジストリ項目をスキャンし、スキャン結果から消去したいものを選択してクリーンアップすればよい。操作はウィザード(対話)形式で進めてゆく。従来、アンインストールモードは4種類から選択できたが、2.0.0では、アプケーション付属のアンインストーラを実行するだけの「ビルトイン」が廃止され、「安全モード」「標準モード」「完全モード」の3種類に整理された(「安全モード」でもビルトインのアンインストーラが実行されることが前提)。
外観では、ウィンドウのデザインが改善された。機能面では、64bit OSに完全対応したほか、
- 「アイコン」表示モードでウィンドウ下部の説明パネルにアイテム情報が表示されるようになった(詳細モードに切り替える手間が省ける)
- インストールされているアプリケーションのリストをテキストまたはHTMLで出力できるようになった
などが目立った特徴だ。アプリケーションのアンインストールだけでなく、ブラウザやアプリケーションの各種履歴を消去できるなど、日常的なメンテナンス用として使えるのも魅力だ。ツール自体は従来のバージョンのものを踏襲しているが、ユーザインタフェースの変更によって、機能の存在自体がわかりやすくなった。専用の最適化ソフトに見られるような全自動でのクリーンアップではなく、ツールごとに実行する必要はあるものの、実用的には十分だ。
特に、ファイルとしては削除済みだが、ディスク上には残っているデータを抹消できる「痕跡消去」は、セキュリティ重視の方にはうれしい機能だろう。ただし、実行にはそれなりに時間がかかる(ファイル単位での指定ができないので、ドライブ全体を対象にスキャンしなければならない)ので、注意しよう。
無料の「Free」版のほかに、有料の「Pro」版もある。「Revo Uninstaller Pro」では、スキャン機能が強化され、さらに、
- 複数のアプリケーションを一括アンインストールできるQuick/Multiple Uninstall機能
- アプリケーションをよりわかりやすく表示するグループ化
- システムへの変更をリアルタイムで監視するモニタ機能
など、「Revo Uninstaller」のフル機能を利用できる。興味のある方はぜひ、チェックしてみていただきたい。
(福住 護)