異色のノベルゲーム。構成は、途中に選択肢が表示されながらも、実質的には一本道といってよく、演出には擬似オートセーブが使われている。SF的なストーリーによくマッチしており、もちろん演出面も優れている。立ち絵の代わりに、ヒロインの姿は「Live2D」で表示されるが、ヌルヌルと動くのが楽しく、表情の変化もかわいらしい。
演出に使用されているため、セーブ&ロード機能は存在しないが、1周が短いので、筆者は特に不満は感じなかった。周回を繰り返すことが前提の作りだが、既読のスキップやバックログ、オート機能などが用意され、2周目以降は選択肢までスキップさせることができる。ストレスを感じることなく、楽しくプレイすることができた。
物語の展開上、バッドエンドや暗い展開がしばらく続くが、最後はしっかりとハッピーエンドが用意されている。途中で投げ出すことなく、ぜひ、最後までプレイしていただきたい。「おまけ」に出てくるヒロインはとてもかわいらしく、微笑ましい。
(秋山 俊)