デスクトップの選択範囲や指定ウィンドウをキャプチャし、画像として最前面に表示させておけるソフト。キャプチャ画像を回転・反転させたりすることも可能。「Rapture」は、スクリーンキャプチャと付箋紙ソフトとを組み合わせたようなユーティリティ。“気になる情報”や“何か別のものと見比べながら参照したい情報”を、画像としてサッと取り込み、そのままデスクトップ上に表示させておくことができる。キャプチャ画像の回転などのほかにも、ファイル保存や印刷、トリミング、画像のクリップボードへの(からの)コピー/ペースト、クリップボード上の画像との連結、テキストの書き込み、フリーハンドでの描画なども可能。画像への編集操作をUndo/Redoすることもできる。Windows 10/8などでも動作する。
アプリケーションの本体画面(メイン画面)に相当するものはない。起動すると直ちにキャプチャ(領域選択)の待機状態となり、実行後にキャプチャ画像が最前面に表示される(初期状態)。キャプチャはドラッグまたはクリックで行うことが可能。ドラッグでは、選択範囲を矩形に切り取り、画像を取り込む。左クリックすると、クリックした位置にあるウィンドウが認識され、ウィンドウ全体をキャプチャ。右クリックではキャプチャをキャンセルし、プログラムが終了する。
キャプチャ画像には自動でタイトルが付与される。タイトルは「Rapture - 」ではじまり(初期状態)、ウィンドウが認識された場合は当該ウィンドウのタイトル(アプリケーション名や開いているファイル名など)がそのあとに続く(デスクトップをキャプチャした場合には、ウィンドウタイトルを認識できないため、そのまま「Rapture - 」というタイトルになる)。タイトルの書式はカスタマイズすることが可能。メタ文字を使用すれば、タイムスタンプなどを挿入することもできる。
キャプチャ画像のウィンドウは、タイトルバーに画像のタイトルと「最小化」「最大化」「閉じる」ボタンだけが配されたシンプルなデザイン。操作は、
- ファンクションキーによる表示倍率の変更
- ドラッグによる移動(拡大表示中にウィンドウに表示される範囲を動かす)
- 【Shift】キー+ドラッグでの矩形領域選択
- 【Ctrl】キー+ドラッグでの線の描画(フリーハンド)
などを行うことが可能。マウスのホイール操作や【PageUp】/【PageDown】キーでウィンドウの透明度を変更することもできる。キャプチャ画像の保存や印刷、選択領域のコピー、クリップボードからの貼り付けといった操作はコンテキスト(右クリック)メニューから行える。編集機能では、
- 左右の90°回転
- 上下および左右の反転
- トリミング(画像の切り抜き)
- 縦ぶっこ抜き/横ぶっこ抜き(選択範囲とその上下/左右を削除)
- 連結(クリップボード内の画像とキャプチャ画像を上下/左右いずれかで連結)
などが可能。そのほかにも再キャプチャの実行、テキストの入力、タイトル文字の編集といった操作を行える。オプションでは、Windowsのバージョンに応じたキャプチャ方式の選択、キャプチャ実行までの待ち時間の指定、タイトル文字の書式といった基本的な設定に加え、Undo/Redoの回数、線の太さや描画色のデフォルト設定、自動保存先フォルダの指定、標準のファイル名および画像形式、JPEG/PNGそれぞれの画質設定などを行うことが可能。スクロールや描画などを行うための操作(修飾キーの割り当て)をカスタマイズすることもできる。