シンプルで使いやすいアウトラインプロセッサ。フォルダ階層で文書を項目ごとに管理でき、構造的なわかりやすい文書を誰でも作成できる。「にゃんずプロセッサ」は、覚え書きや箇条書きメモから論文まで、さまざまな文書を簡単に作成できるソフト。リッチテキストベースのアウトラインプロセッサで、ワープロのような使い方もできる。「項目(見出し)」−「内容(文書)」という構造でアウトラインを作成し、内容を肉付けしてゆくことにより、わかりやすく、完成度の高い文書を作成することが可能。再配布可能な「にゃんずビューア」を使えば、「にゃんずプロセッサ」がインストールされていないパソコンでも、作成した文書を閲覧できる。
メイン画面左側の「アウトラインビュー」には、文書に含まれる項目のリストが、また右側の「文書ビュー」には選択している項目の内容が表示され、アウトラインビューを見れば、文書の全体的な構造がひと目でわかる仕組み。項目は階層管理することが可能。章立てや含まれる要素を考えながら、順序立てて、文書を完成させることができる。
文書作成の手順は、
- ブックを作る
- ブックに項目(見出し)を追加し、アウトラインを作る
- 項目に内容(文書)入力する
といった流れ。ブックの作成時には、ブックの名称、著作権情報(コピーライト表示)に加え、基本ルールとして(1)同名項目の可否(異階層の場合)、(2)ハイパーリンクのON/OFFを指定する。文書内にはテキストのほか、画像(BMP/PNG/GIF/JPEG)を配置することも可能。コピー&ペーストなどで簡単に読み込ませることができる。文書中にハイパーリンクを埋め込むことも可能だ。
テキストのフォントやサイズ、スタイル、文字色は文字単位で設定できる。さらに行単位で文書の行揃え(左/中央/右)を設定したり、箇条書きの行を追加したりもできる。
作成した文書は自動保存されるため、ユーザが保存操作を行う必要はない。文書データはブック単位でフォルダに格納され、「にゃんずプロセッサ」以外のアプリケーション(Wordやワードパッドなど)で編集することも可能だ。
(文書作成用の「にゃんずプロセッサ」のほかに)閲覧専用の「にゃんずビューア」も同梱される。「にゃんずビューア」を利用すれば、「にゃんずプロセッサ」がインストールされていない環境でもブックを閲覧することが可能。文書をアウトラインのスタイルで人に見せたいときにも適している。
文書ビューおよびアウトラインビューの基本フォーマット(フォント、サイズ、インデント、背景色)は、あらかじめオプションで設定しておくことが可能。さらにオプションでは、
- 起動時動作の設定(ブックを作成、ブック一覧を開く、前回終了時のブックを開くなど)
- ツールチップの表示/非表示の設定
- 新規ブック作成時の著作権情報引き継ぎの有無の設定
なども行える。そのほかにも、- 印刷(項目ごとに文書を印刷できる)
- 検索(項目または文書の内容をテキスト検索できる)
- しおり(任意の項目に設定し、瞬時にジャンプできる)
といった機能を備える。