安定した動作やカスタマイズ性の高さで定評のある多機能メディアプレイヤー。シンプルなインタフェースで、はじめてでも戸惑うことなく使える。「Zoom Player MAX」は、数多くの形式の動画・音声・画像を“高画質かつ安定”した環境で再生できるメディアプレイヤー。「インストールセンター」を搭載し、メディアの再生に必要なコンポーネントやデコーダが不足していても、簡単にダウンロードし、インストールできる。ポストプロセッシングやシャープ化、インターレース解除により、オリジナル以上の高画質で動画再生を楽しむことが可能。タブレットPCなどのタッチ操作にも対応する。新バージョン「12.x」では、メタデータスクレイピングの追加などでメディアライブラリが機能拡張されたほか、カスタマイズ機能の強化なども図られた。
利用できる動作モードは、
- 動画ファイル、ストリーミング再生のための「メディアモード」
- DVD/Blu-rayディスク再生のための「DVDモード」
- 音楽ファイル再生のための「オーディオモード」
の三つ。オーディオモードにはビューエリアがなく、細長いバーのみが表示される。再生中には一時停止、チャプター移動、早送り/巻き戻しといった操作をパネル上で簡単に行うことが可能。動画の明度・彩度・コントラストなどを微調整したり、音声の左右バランスを調整したり、再生速度を変更したりも、画面内のボタンで実行できる。
デジタルアンプ搭載の本格的10バンドイコライザも内蔵する。プリセット機能も用意され、メディアの種類やコンテンツの内容によって最適な音響環境を設定できる。
動画・音声ファイルやフォルダ、ストリーミングURLを登録できる「プレイリスト」に加え、ストリーミング放送を検索し、お気に入りの局を登録・管理できる「ステーションブラウザ」も搭載する。さまざまなコンテンツを整理し、目的の動画や音楽に速やかにアクセスできる。
スマホのホーム画面やホームシアターのコントロール画面のようなナビゲーションもあり、メディアライブラリ、ファイルブラウザ、プレイリスト、ステーションリストなどを、大きな文字の画面で閲覧・操作することが可能だ。
DVD/Blu-rayディスクの再生では、画面に字幕を表示させることも可能。さらに、
- DVD再生の保護者によるパスワード制限
- アスペクト比、動画サイズ、ブランキングを、DVDの種類(全画面、レターボックス、アナモルフィックなど)で自動調整
- アスペクト比16:9、4:3の自動切り替え
といった機能も備える。スキンにも対応、好みで外観を変更することが可能だ。バージョン「11.x」を最後にミドルレンジの「Zoom Player PRO」の販売は終了し、ハイエンドの製品版「Zoom Player MAX」とエントリーモデルのフリー版「Zoom Player FREE」に集約された。