漢字や熟語、慣用句の読みなどを制限時間内に入力して敵と戦うタイピングクイズゲーム。ゲーム性が高く、楽しみながらタイピングの練習ができる。吸血鬼討伐に出かけた主人公は返り討ちに遭い、身体と魂を分離されてしまう
「余命ナイ」は、出題された漢字の読みなどを制限時間内に入力してゆくタイピングクイズゲーム。問題の基本は漢字や慣用句、熟語などの読みだが、時には元素記号や単位などの読み、英単語の綴りなども出される。探索しながら戦闘(タイピング)を行い、吸血鬼に奪われた身体を取り戻すことが目的。
ゲームの主人公は、闇魔法が得意なギルド付き魔術師「カルエラ」。ある日、ギルドサブマスターの「カンナ」から吸血鬼討伐を依頼される。カルエラの実力からすれば、吸血鬼討伐は何の問題もない任務のはず。事実、戦闘では吸血鬼「カーミラ」を圧倒。しかし、カーミラのしぶとさは想像以上だった。すっかり倒しきったと油断したカルエラは、隙を突かれて返り討ちに遭い、身体と魂を分離されてしまう。
幸い魂は天界に到達せず、完全に死ぬことはなかったが、このままではカルエラの身体はカーミラに乗っ取られてしまう。その上、カルエラの魂を連行するために天使様(死神)までやって来た。懸命に駄々をこねた結果、即座の連行は免れたものの、宣告された期限までに身体に戻らないと、今度こそは一巻の終わりになってしまう。カルエラは期限内に吸血鬼を倒し、自分の身体を取り戻すことができるだろうか……。
毎朝「しゅっぱつ」前に各種ステータスを上げたり、セーブしたりして、準備を整える
ゲームは一日単位で進行する。余命のカウントダウンが済むと一日のはじまり。魂だけの状態になったことで、存在を知ることになった地縛霊の「セロン」を相手に当日の準備を行う。取れる行動は「しゅっぱつ」「れべるあっぷ」「じょうほう」「せってい」「せーぶ」「げーむをやめる」の六つ。なかでも重要なのが「れべるあっぷ」と「せーぶ」だ。
「れべるあっぷ」では、稼いだスキルポイントを使って、自身の各種レベルを上昇させることができる。レベル上げできるステータスには、
- 体力(HP)
- 探索(探索が完了していないエリアを再度探索した際、前回の探索成果を持ち越せる率がアップ)
- 攻撃(攻撃力)
- 俊敏(高いほど解答時間が延びる)
- 呪術(お助け魔法の使用回数が増える)
- 回復(敵を倒したあとの回復量が増える)
がある。「じょうほう」では、六つのステータス値のほか、出題数、正答率、最大HP、攻撃力など、さまざまな情報を確認することが可能。「せってい」では、BGMやSEの音量、入力方式(ローマ字入力、かな入力)を変更したり、ゲームの難易度を変更したりできる。
読めない問題が出題されたら、お助け魔法を上手に利用して切り抜けよう
「しゅっぱつ」すると、吸血鬼の館へと向かう。「吸血鬼の居城」にたどり着くには、六つのエリアを順番に探索し、各エリアの最深部に待ち構えるボスとの戦闘に勝利しなくてはならない。「しゅっぱつ」後に取れる行動は「すすむ」「うろつく」「じょうほう」「せってい」「かえる」。「すすむ」と「うろつく」の違いは探索率の進捗度。急いで探索を進めたいのであれば「すすむ」、ゆっくりと探索したければ「うろつく」を選択すればよい。
探索中、敵に遭遇すると戦闘開始。戦闘がはじまると画面下部に問題と説明文が表示されるので、最下部のTIMEゲージが尽きる前に読みを入力してゆく。正解すると敵にダメージが、タイムアウトになるとカルエラにダメージが加わり、HPが0になった方が負け。読みがわからない場合は三つのお助け魔法を使用することができる(使用回数に制限あり)。「1」は「ヒント魔法」。読みの一部が表示される。「2」は長考魔法。TIMEゲージの減少が一時停止する。「3」はパス魔法。その問題をパスすることができる。
カルエラが負けると、その日の探索は終了。強制的にギルドへの帰還となる。ボスとの戦闘に勝利して探索率が100%になった場合でも当日の探索は終わり。新たなエリアを探索できるようになり、ギルドでセロンとのイベントが発生する。