パソコンで編集したポイント情報やルート検索結果などをスマートフォン、タブレットで持ち出すことができる地図ソフト。バージョン「17」ではWindows 10に対応した。「スーパーマップル・デジタル」は、地図データをハードディスクなどのストレージに格納して利用する“インストール型”の地図ソフト。正確で詳細な道路地図データと多彩なスポット情報が収録され、地図の表示スタイルを自由に変更して、道路のルートや目的地などをすばやく見つけられる。インストール型のため、オフラインでも快適に使うことができる。新バージョン「17」では、Windows 10に対応したほか、スマホ/タブレット用アプリの表示品質が向上し、端末の解像度に適したデザインで閲覧できるようになった。「DL」(ダウンロード版)には、アプリケーション本体と「日本全域図」のデータが収録されている。各地の詳細な地図データは別途、購入して利用する。
メイン画面は、中央に大きなメイン地図、左上部に表示中エリアの位置を確認するための「索引図」、左下部には検索エリア、右側にプラニング(ルート検索)やカスタム情報、GPS操作のためのエリアが配置された、電子地図ソフトとしてはオーソドックスな構成。「でっか字表示(文字を大きく)」「等高線強調表示」「高速道路強調表示」「鉄道バス強調表示」など、15種類の地図スタイルを目的や好みに応じて選択・変更し、閲覧できる。
利用できる地図データの縮尺は、1/1,000(詳細図)から1/500万分(全域図)まで(標準搭載の全域図では1/1万〜1/500万分)。画面上のズームバー(ルーラー)またはマウスホイールを使って、自由に拡大・縮小することが可能だ。
「自動車」または「徒歩+鉄道」で目的地までのルートを検索できる「プランニング」機能では、自動車のルートでは「一方通行」「右折禁止」など、また徒歩ルートでは、信号や横断歩道の位置などの交通規則や道路事情が考慮され、最適なルートを選択してくれる。
地図上で目的のポイントを見つける方法は、
- 住所、目標物(商店や施設)、駅などの「リストからの絞り込み」
- 住所、目標物、駅、郵便番号などの「キーワードによる抽出」
- 地図中心からの「周辺検索」(指定した距離(0.5/1/2/5km)にあるポイントを抽出)
から選択することが可能。必要に応じて使い分けられる。あらかじめ用意されたポイント情報だけでなく、ユーザの「カスタム情報」を追加して、地図を編集することも可能。追加できるのはテキスト、図形、画像、写真といったオブジェクト。例えば、地図上に目的地の名称やロゴ、写真を配置したり、特定の範囲や道路、鉄道路線を目立つように色付けしたりといったことができる。
さらに、Android/iOSのスマートフォンやタブレットで動作する無償アプリとの連携により、パソコンでルートをプランニングしてスポットを書き込んだ地図をスマホで持ち出したり、外出先で新しいスポットを追加して地図を編集したりすることも可能だ。
他社製地図ソフトとの連携機能もあり、
- 「乗換案内」「駅すぱあと」「駅探エクスプレス」:路線検索、時刻表・料金情報を表示
- 「筆ぐるめ」:住所録の住所を地図上の位置で表示
- 「電子電話帳」:電話帳のデータを地図上の位置で表示
といったことができる。ビジネス用途向けに、地名やエリアと関連付けられたExcelデータを地図上にグラフで展開する機能もある(簡易エリアマーケティング)。「顧客王」「販売王」などと連携する機能も備え、例えば、顧客情報や売り上げ情報などを地図上に表示させることも可能だ。