キーボード操作に特化したモードを備えたクリップボード拡張ソフト。最大10,000件のクリップボード履歴を保持し、再利用できる。「Clipboard History」は、クリップボードの履歴を保持し、コピー/切り取りした文字列を貼り付けたり、定型文や記号、日付などを簡単に挿入したりできるソフト。保持したクリップボード履歴を対象に文字列の変換・修飾を行ったり、選択した文字列をGoogleで検索したり、計算式を計算したりもできる。【Shift】キーのダブルプッシュ(二連打)でクリップボード履歴メニューが、また【Ctrl】キーのダブルプッシュで定型文メニュー(テキスト変換・修飾などを含む)がポップアップ表示される仕組み(初期設定)。マウス/キーボードでメニュー項目を選択して、カーソル位置に文字列を貼り付けることができる。複数のプロファイル(設定ファイル)を切り替えて利用することが可能。
最大10,000件までの履歴を自動的に保持し、直近16件が履歴メニューに表示される。マウスクリックやカーソルキーで選択するか、各履歴の先頭に表示された1〜0、A〜Fを入力して、履歴をカーソル位置に貼り付けることが可能。17件目以降はサブメニューからたどって貼り付けることができる。
キーボード操作に特化した「シンプルモード」に切り替えると──マウスでの操作はできなくなるが──9件単位で表示されるメニューを、【←】/【→】キーで前後に移動することが可能。多数の履歴を保持していても、すばやく参照・確認することができる。
クリップボード履歴の管理は「クリップボードマネージャー」で行える。保持している履歴を検索したり、順序を入れ替えたり、内容を編集したり、削除したりといったことが可能。検索はインクリメンタルサーチ(逐次検索)に対応する。
定型文は、
- 個人情報(住所、URL、メールアドレス)
- メールアドレス
- 日付・時刻
- 記号[数字](丸付き数字、ローマ数字)
- 記号[一般](○×などの図形、単位や年号など)
に分類され、サブメニューから選択して入力できるようになっている。そのほか、テキストエディタなどで選択した文字列に対して、
- 引用符(>)やコメント行を示す記号(/*………*/など)の付加・削除
- 文字種(大文字/小文字、全角/半角)の変換
- 行のソートや重複行の削除
など、さまざまな処理を行うことが可能。さらに、長い文章を分割して、まとめてクリップボードへコピーする機能もあり、分割位置は「改行」または「タブ」を指定できる。コピーされた内容はもちろん、履歴メニュー経由で再利用することが可能だ。配布アーカイブには、32bit/64bit版の実行ファイルが同梱されている。レジストリは不使用で、アーカイブを展開するだけで利用できる。Unicodeに対応する。