綿密に構築された世界観を楽しめる中編マルチシナリオファンタジーRPG。与えられた試練に見習い魔道士が挑む。帝国の若き見習い魔道士はほかの見習いとともにウィズメイズの試練に挑む
「WIZMAZE(ウィズメイズ)」は、正式な魔道士となるために、仮想迷宮の試練に挑む若者が主人公の本格中編ハイファンタジーRPG。迷宮内での主人公の選択によって結末が大きく変わるマルチシナリオを採用。ゲームモードは、
- 戦術性が高く、歯ごたえのある戦闘を楽しめるノーマルモード
- ほぼすべての戦闘をスキップして、シナリオのみを楽しめるカジュアルモード
の二つから選択できる。ゲームの主人公は、クレルモフェラン帝国の首都にある帝国魔道士ギルド本部「宵闇の学院」に在籍する若き見習い魔道士。学院の規則によれば、見習いが正式な魔道士になるには「ウィズメイズの通過」という試練に合格しなくてはならない。合格条件はただひとつ、「生きてウィズメイズから出る」こと。ただし、ウィズメイズは仮想空間で、内部では五感はほぼ現実と同じように働くものの、死んだからといって本当に命を失うわけではない。主人公は試練を通過することができるだろうか?
魂石を使用すれば、あらゆる属性の魔法を覚えられる
一般的な探索系ファンタジーRPG同様、ダンジョン内を隅から隅まで探索しながらモンスターと戦い、レベルを上げてゆく。「WIZMAZE(ウィズメイズ)」では、戦闘に勝利すると、経験値のほかに「魂石」を獲得できる。魂の石板から移動可能なスキル取得画面で魂石を使用することにより、さまざまな魔法(呪文)を覚えられる(レベルアップにより自動で魔法を覚えることはない)。魂の石板の左には本質の石板が存在し、石板に触れれば、HP/MPを全回復させることができる(その代わり、一度倒したモンスターが復活してしまうので要注意)。
モンスターとの戦いはシンボルエンカウント方式。シンボルと接触した直後に選択できるコマンドは「戦闘」「総攻撃(自動戦闘)」「逃走」の三つ。「戦闘」では「攻撃」「魔法」「防御」「道具」の各コマンドを使用することが可能。魔法で「イリュージョン」を使用すれば、100%の確率で撤退できる。
登場するキャラは少ないが、キャラとの会話は非常に重要
「魂石」は、戦闘の勝利で得られるほか、ダンジョン内に配置されたギミックを解くことにより、ボーナスとして大量に獲得することもできる。手早く新たな呪文を手に入れたいときには、チャレンジしてみるのもよい(ギミックを解かなくても先に進むことはできる)。
回復アイテムはマップ上で拾えるほか、幽霊(見習い魔道士「オード」)から魂石を代価に購入することも可能。貴重な情報が得られることも多く、アイテムが必要ない場合でも、まめに話しかけたい。
もちろん、ほかの二人の見習い魔道士との関係も重要。マルチシナリオが採用され、A、B、C、三つのルートがある。分岐では、ほかの見習い魔道士との関連性が大きく関与する。作品の世界観を把握する上でも、ほかの見習い魔道士との会話を繰り返すことには意義がある。