短時間でプレイできる短編ホラーアドベンチャーゲーム。プレイ時間こそトータルで1時間ほどだが、演出が凝っており、脅かし要素や逃げゲーの要素が凝縮されている。筆者は最後まで楽しんでプレイできた。スマートフォンをイメージしたインタフェースも“ありそうでなく”、新鮮。要所要所でいきなり電話が掛かってきたり、メッセージが届いたりといった演出が効果的に働いていたことも印象深い。
トータルプレイ時間はたしかに長くはないが、一般的なアドベンチャーのつもりでプレイしていると、序盤で何をすればよいのか悩む場面があるかもしれない。もし悩んだら、いろいろと行動しながら、頻繁にメニューを開いてスマホを操作してみよう。恐らくこれで問題は解決するはず。随所でスマホが活躍する、いかにも現代的なゲームだ。
ゲーム途中でのデッドエンドを除き、用意されたエンディングは2種類。どちらも非常に心に残る内容だった。どちらか一方のエンディングを見たからもういいやと思わずに、ぜひ両方とも見ていただきたい。
(秋山 俊)