「ドロップターゲット」にドラッグ&ドロップするだけでさまざまな処理を実行してくれる、ファイル/フォルダの“整理支援”ソフト。指定フォルダを監視し、条件によって処理が自動実行されるようにすることも可能。「DropIt」は、指定条件に合致した複数のファイル/フォルダを対象に、移動・削除・圧縮などの“アクション”をすばやく実行できるソフト。処理対象とするアイテム(ファイル/フォルダ)の条件と、処理のルール(関連付け)とをあらかじめプロファイルに登録して利用する。必要なときにプロファイルを選択して、アイテムをドロップターゲットにドラッグ&ドロップすれば──例えば「写真(JPEGファイル)は削除」「テキストファイルは圧縮」「PDFは移動」のような──処理が実行される。選択・指定できるアクションは20種類。
初期状態で利用できるプロファイルは「アーカイブの作成」「アーカイブの解凍」「ファイルの消去」「ファイル一覧の作成」「プレイリストの作成」「画像一覧の作成」。各プロファイルは、ユーザの環境に応じてカスタマイズすることが可能。プロファイルをカスタマイズするには、
- ドロップターゲットの右クリックで表示されるメニューで、プロファイル→Default(または既存のプロファイル)を選択
- プロファイルに「関連付け」(ルール)を登録
すればよい。連続して処理を行うには、複数の「関連付け」を登録する。「関連付け」の登録では、
- 名前:識別のための名称。「1年以上前の写真を圧縮」など
- 規則:処理を適用するファイル/フォルダの種類と条件。「拡張子が.jpg」で、など
- アクション:処理の内容。「移動」「名前変更」など
を設定し、さらに選択したアクションに応じて、対象のフォルダや対象のプログラムなどを指定する。選択・指定できるアクションは20種類。「コピー」「移動」「削除」「完全削除」「名前変更(リネーム)」「圧縮」「解凍」「暗号化」「プログラムから開く」「メールで送る」「クリップボードにコピー」など、多岐にわたる。
規則では、拡張子やワイルドカードでファイルの種類を指定できるほか、
- プロパティ(サイズ、作成日、更新日、アクセス日)
- 属性(アーカイブ、隠し、読み取り専用、システム、一時ファイル)の有無
- 含まれる文字列
で処理対象をフィルタリングすることも可能。処理されるファイル/フォルダの適合条件を細かく設定できるようになっている。フォルダの「監視」機能も備える。「監視対象フォルダ」と適用する「プロファイル」とをセットで指定しておき、条件に合致するファイルが現れると、処理が自動実行される仕組み。監視の間隔なども指定できる。
ドロップターゲットのデザインは、プロファイルごとに変更・設定することが可能。インストール時に作成される「...\Dropit\Images」フォルダ内のデータのほか、作者のホームページからイメージデータをダウンロードしたり、好みのGIF/JPEG/PNG形式画像を用意したりして、利用することができる。