無料ながら優れた検出能力で定評のあるセキュリティ対策ソフトの新バージョン。マニュアルスキャンと常駐保護で、マルウェアの侵入や活動からパソコンを防御する。今回のバージョンアップで新たにパスワード管理機能が追加されたが、これはあくまでも管理の一元化とWebブラウザ上での入力作業の省力化、そしてマスターパスワードによる保護が目的だ。個人情報の漏洩防止、ファイアウォールによる防御、フィッシング詐欺対策といった機能は上位版の役割となるので、よく確認しておこう。
パスワードを作成する場合は、入力するとその場で強度(破られにくさ)が判定される。さらに、ブラウザ上で新規にパスワードを登録する場合は、パスワードの自動生成機能を利用できる。マスターパスワードだけは自分でしっかり管理して、サイトごとのパスワードは「アバスト 無料アンチウイルス 2016」まかせにしておけばよいので便利だ(ちなみに複数のアカウントで同じパスワードを使い回している場合、パスワード管理画面で教えてくれる)。なお、パスワードの生成機能を利用できるのはブラウザ上で新規登録する場合のみで、パスワード管理画面から登録する際には利用できないようだ。
(福住 護)