多彩な機能を備えた高性能プリンタドライバ。縮小印刷やまとめ印刷、ページ編集など、さまざまな方法で印刷時の無駄を減らし、コストを削減できる。「FinePrint」は、印刷時の無駄を排除し、業務の効率化やコストの低減を実現するためのプリンタドライバ。複数のページを1枚の用紙に印刷する「縮小印刷」、異なるアプリケーションのデータを1枚の用紙に配置できる「まとめ印刷」のほかにも、印刷時のプレビュー表示、小冊子用印刷など、便利な機能を数多く搭載する。新バージョン「8」では、Windows 10に対応し、印刷物に日付や印影などを付加できる「スタンプ(メモ)」機能、印刷の濃度を薄くしてコストを削減する「トナーセーブ」機能が追加された。
仮想プリンタドライバとして動作し、印刷機能を備えたアプリケーションであれば利用できる。使い方は簡単。
- 通常のプリンタへの印刷と同じ要領でメニューの「印刷」を選択
- プリンタで「FinePrint」を選択すると、操作パネルとプレビューエリアからなる「FinePrint」のダイアログが表示される
- ダイアログのプレビューを確認しながら「縮小印刷」や「まとめ印刷」などを設定
- 実際に出力するプリンタ名やコピー(印刷するシート)枚数を設定して印刷を実行
するだけでよい。「縮小印刷」は、複数ページ(2/4/8)を1枚の用紙にレイアウトして印刷する機能。文書のページ数に応じて、製本用に割り付けた印刷も可能で、小冊子の作成にも使える。「まとめ印刷」では、異なるアプリケーションから「FinePrint」へ出力(印刷設定)した別々の文書をジョブとして保存し、ひとつの文書としてまとめて印刷することが可能。各アプリケーションからそれぞれ印刷を行うことで、「FinePrint」にジョブが蓄積され、まとめて印刷できる。さらに「不要なページを削除する」「ジョブの順番を入れ替える」といった操作も可能。ジョブは自動的にファイルに保存され、あとから開いて印刷することもできる。
各ページのマージン調整(4段階)、ページ枠線の有無、用紙の綴じ代の位置(長辺・短辺または上・下・左・右)およびサイズ(inch/mm単位)、枠線の有無などの設定は、通常の印刷、縮小印刷、まとめ印刷を問わず行える。
そのほかにも印刷コストの削減を図るために、
- カラーページの強制グレースケール印刷(プリンタドライバ側でカラー設定になっていても、グレースケールで印刷される)
- 白紙ページや重要でないページの削除
- 両面印刷機能のないプリンタでの擬似両面印刷(ユーザが用紙を反転・回転する)
といった機能が用意されている。さらに新バージョン「8」では、が追加された。ページ編集機能も搭載する。例えば、文書内のテキストのコピー・削除・貼り付けのほか、テキストのハイライト(マーカーで塗る)や塗りつぶし(黒で塗る)も行える。さらに、シート(用紙)の印刷イメージを「画像」として保存することも可能。各シート/ページの背景に透かし文字(機密、緊急、決定案、校正刷り、社外秘、草案)を挿入したり、ヘッダ/フッタ(ページ番号、日付と時間)を付加したりできる「ステーショナリー」機能も用意されている。
新機能「スタンプ(メモ)」は、図形や印影、付箋などの「テンプレート」を印刷物の任意の位置に付加できるもの。例えば印影をテンプレートに登録しておけば、文書へ簡単に押印できるようになる。