Windows OSを含むシステムドライブのバックアップにも対応した統合ディスク管理ソフト。クローン作成機能を備え、SSDや大容量ハードディスクへの移行も簡単に行える。「QILING Disk Master Free」は、パソコンのストレージを効率的に管理し、快適な作業環境を整えるためのホームユーザ向けディスク管理ソフト。タスクトレイに常駐し、画面の呼び出しなどはタスクトレイメニューから行える。バックアップ先は、内蔵ハードディスクや外部ストレージ、USBメモリ、ネットワークドライブなどから選択することが可能。クローン作成のほか、仮想ドライブ管理、RAMディスク作成、ディスク監視など、多彩な機能を備える。
メイン画面は、
- Virtual disk(仮想ドライブ)
- Backup and Recovery(バックアップ・復元)
- Disk Management(ディスク管理)
- Tools and utilities(ツール・ユーティリティ)
の四つのタブ画面で構成され、必要な機能に応じて切り替えながら利用する。「Virtual disk」では、仮想ドライブ用イメージファイルの作成・削除やマウント/アンマウントを行える。作成したイメージファイルをマウントすることで、“あたかもドライブが増設された”かのようにエクスプローラなどからアクセスできるようになる。仮想ドライブの作成時には、イメージファイルの保存先やセクタサイズ、ディスクサイズ(容量)を指定する。
「Backup and Recovery」で利用できるバックアップ機能は、
- システムバックアップ
- ディスク/パーティションバックアップ
- ファイルバックアップ
の三つ。実行結果はリストに表示され、選択したバックアップタスクに対して編集や削除、再実行を行うことができる。フルバックアップのほか、増分バックアップや差分バックアップを選択することも可能。オプションでは、圧縮、暗号化(パスワード保護)、バックアップイメージの分割、実行優先度の設定、書き込み速度の制限、VSSの使用などを指定できるようになっている。スケジュール実行にも対応する。日単位、週単位、月単位のいずれかを選択して実行できる。日単位では実行日や時刻だけでなく、インターバルタイムを指定することも可能だ。
「Disk management」には、パーティションの作成・削除、フォーマット、復元、表面テストといった機能が用意されている。接続されたディスクの容量や使用状況も確認できる。
「Tools and utilities」で行えるのは、ブータブルメディアの作成、Pre OS(WinPE)の使用・停止、RAMディスクの管理、ハードディスクの情報および健康状態(S.M.A.R.T.情報)の表示、ディスクまたはパーティションのクローンの作成、Fix Boot(パソコンが起動しなくなった場合にPre OSから実行する)、イメージファイルのマウントなど。
タスクトレイメニューからも仮想ディスクの作成やマウント/アンマウント、RAMディスクの作成・停止などを行える。