複数のクラウドサービスを利用し、まとめて管理できるソフト。ローカルマシン−クラウドサービス間でのアップロード/ダウンロード、異なるクラウドサービス間でのデータ転送などを行える。「まとめてクラウド」は、複数のクラウドサービスを効率的に利用するためのデータ管理ソフト。サービスごとに専用ツールを使用したり、個別のサイトにアクセスしたりすることなく、二画面構成のわかりやすいインタフェースでスムーズに操作できる。異なるクラウドサービス間でのファイルコピーや、複数のサービスに対する一括ファイル検索などを行うことも可能。ローカル同様の感覚で簡単にファイル操作を行える。
対応するクラウドサービスは、
- Googleドライブ、Box、OneDrive、Dropbox、MEGA、Copy、Mediafire、Yandex、WebDAV、Baidu、4shared
の12種類(2015年12月1日現在)。あらかじめアカウント情報やエイリアス(識別用の名前)を登録しておけば、そのつどログインすることなく、すばやくアクセスできる。クラウドサービスのほかに、FTPサーバを登録・利用することも可能だ。メイン画面は、一画面表示または二画面表示で利用できる。一画面表示のレイアウトは、フォルダツリーとファイル一覧が左右に並ぶエクスプローラ風のもので、クラウドサービスがひとつだけ表示される。二画面表示では、左右に分割された画面に二つのクラウドサービスが並んで表示される。クラウド間でのファイル転送も簡単に行える。
クラウドサービスの画面はタブ切り替え式。複数のサービスへ同時にアクセスし、タブを切り替えながら操作できる。(画面の分割ではなく)新規のウィンドウを開き、異なるウィンドウで操作することも可能だ。
クラウドサービスに「暗号化アップロード」することも可能。「暗号化アップロード」をONの状態にし、ファイル/フォルダの転送時にパスワードを入力すれば、自動的に暗号化される仕組み。復号化されたファイル/フォルダをダウンロードするには、設定済みのパスワードを入力すればよい。「まとめてクラウド」を終了するとパスワードがクリアされるため、次に使用する際には、あらためてパスワードの入力が必要となる。
ローカル−クラウドサービス間や異なるクラウドサービス間でのファイル同期も可能。ミラー、ミラー更新、更新、双方向、およびカスタマイズの五つの方法で同期を行える。設定を保存しておけば、次回以降はリストから選択するだけで同期を実行できる。
- ミラー:画面左側から右側にコピーして置き換え。左側にないものは右側から削除される
- ミラー更新:基本動作はミラー同様だが、右側が新しい場合は置き換えを行わない
- 更新:左側の方が新しいファイルや新規作成されたファイルを右側へ置き換え・コピー
- 双方向:左右の内容を完全に一致するように同期。ファイルの削除は行わない
- カスタマイズ:上記以外の処理条件をユーザが組み合わせることができる
クラウドサービス上のファイルに対して「リンクを共有」を実行すると、ファイルのURLが表示される。URLを電子メールなどで通知することにより、ほかのユーザとファイルを共有することができる。そのほか、
- 「まとめてクラウド」の起動用パスワード
- 同時にアップロード/ダウンロードを行うファイル数
- 転送エラー時のリトライ回数
なども指定できる。