“マウス派”も“キーボード派”も快適に使えるタスクスイッチャ。数多くのタスクも、インクリメンタルサーチで絞り込んで切り替えられる。「Tascher -Task Switcher-」は、マウスの移動やホイールの回転、ホットキーを含むキーボード入力により、起動中のタスク(ウィンドウ)をすばやく切り替えられるソフト。多彩なコマンドを搭載し、キーボードからさまざまな操作を行うこともできる(一部はマウスからも使える)。インクリメンタルサーチは「Migemo」に対応する。
初期状態では、マウスカーソルのデスクトップ右下への移動か、ホットキー(【Ctrl】+【Shift】+【Z】)の押下でウィンドウ(タスク)リストが表示される。タスクトレイの常駐アイコンを操作してウィンドウリストを呼び出すことも可能。タスクの切り替え方法は、
- ウィンドウリスト上のアイテムをマウスで直接クリック
- マウスホイールの回転でアイテムを移動・選択し、マウスカーソルがリスト外へ移動したら確定
- 上下のカーソルキーで選択し、【Enter】キーで確定
など。インクリメンタルサーチ機能を利用することも可能。ウィンドウリストの表示中にキー入力を行うと、入力文字に一致したものだけに絞り込まれてゆく。多彩なコマンドを搭載し、タスク切り替え以外にもさまざまな操作を行えるのが特徴のひとつ。【Shift】キー+右クリックでは、
といったコマンドを利用することが可能。【Ctrl】キー+右クリックでは、- タスク選択のリセット(リスト上での移動をキャンセルして、先頭のアイテムを選択状態にする)
- メニューコマンドによる前後のアイテムへの移動
- マッチング方法(先頭一致、部分一致など)を指定してインクリメンタルサーチを開始
- ウィンドウの最小化や最大化など(【Shift】キー+右クリックと同じ)
- プロセスの終了や実行優先度の変更
- タスクの名称やフルパスなどをクリップボードにコピー
- 子プロセスの終了や実行優先度の変更
- ファイル名やウィンドウタイトルなどの情報をポップアップ表示
- デスクトップの表示(全タスクの最小化)
- 「Tascher」自身の終了
などを利用できる。常駐するタスクトレイアイコンは、左クリックでウィンドウリストが表示される。右クリックではメニューがポップアップし、ウィンドウリストや設定画面を呼び出したり、機能を無効化(一時停止)したりできる。
設定画面では、ウィンドウリストでのアイコンの表示/非表示や文字サイズ、ウィンドウタイトルおよびファイル名の表示エリア幅、リストの表示色や装飾などを指定できるほか、リスト操作のカスタマイズ、リストの不透明度や背景画像の指定、インクリメンタルサーチの検索方法などを指定できるようになっている。ウィンドウリストを呼び出す際の画面のポイント位置をデスクトップ右下以外に変更したり、マウスボタンの割り当てやホットキーをカスタマイズしたりすることも可能だ。
ローマ字入力から日本語を検索するためのライブラリ「C/Migemo」と連携することで、インクリメンタルサーチの効率を高めることができる。