手のひらに収まるサイズでありながら、Webブラウズや動画再生、ゲームまでもこなしてしまうスマートフォン。外出先や電車の中などでも情報を閲覧・発信できる、便利なデバイスだ。しかしその小ささが、いざ自宅で使おうとした場合、仇になることがある。例えば、画面が小さくて文字が読みにくかったり、キーボードがついていないので文字を入力しづらかったりといった問題がある。「MirrorGo」は、そうしたスマホならではの問題を解消してくれるソフトだ。スマホの画面を、より大きく見やすいパソコンのディスプレイに表示し、マウスで操作したり、使い慣れたキーボードで文字入力を行ったりできる。パソコン用のリッチな入出力デバイスをスマホ用として使える。
筆者がテストした範囲ではごく一部、著作権保護された動画などはパソコンに転送できなかったが、そのほかはすべてのアプリで問題なく利用できた。さすがにタイミングが重要なアクションゲームなどはつらいかもしれないが、アドベンチャーやRPGなどであれば問題なくこなせる。フルスクリーン表示にすれば、せいぜい5〜6インチしかないスマホの画面をパソコンのディスプレイいっぱいに広げて表示させることもできる。最近のスマホは画面解像度が高いので、こうした拡大を行っても粗さを感じることはない。
外出時などは仕方ないが、「スマホの画面は小さすぎて見づらい」と日頃から思っている方には、ぜひとも試してみていただきいたい。
(天野 司)