ブックマークの分類・管理機能とID/パスワードの保存・管理機能を備えた“ブラウザのサイドバーを独立させたようなソフト”。「Sifori」は、ブラウザのブックマークや、ブックマークごとに登録されたアカウント情報(ログインIDやパスワード)を管理し、簡単にWebサイトにアクセスしたり、ログインしたりできるようにするためのソフト。ブラウザに保存されたブックマークをインポートして利用することが可能。アカウント情報は、AESと同等の安全性を持つ高速なアルゴリズム「Camellia」で暗号化保存され、マスターパスワードによって保護される。
ブックマークは(1)ワークスペース、(2)カテゴリーの二段階で分類でき、各カテゴリーごとにブックマークツリーを登録できる仕組み。初期状態で「デフォルトのワークスペース」「デフォルトのカテゴリー」が用意されているが、ワークスペース/カテゴリーはユーザが追加したり、削除したりすることが可能。名前の変更も自由に行える。例えば「“仕事用”“個人用”“家庭用”のワークスペースを作成し、さらに“個人用”ワークスペースには“ゲーム”“ブログ”“ニュース”のカテゴリーを設ける」といった使い方ができる。
ブックマークは、ブラウザからHTMLファイルを経由してまとめて取り込める。あらかじめブラウザでエクスポート(ファイル出力)しておいたHTMLファイルをインポートすることで、元のツリー構造を保持したまま、現在開いているカテゴリーに取り込むことが可能。あるいは、ブラウザのアドレスバーのアイコンをドラッグ&ドロップし、一件ずつ取り込むこともできる。ブックマークツリー上ではフォルダを自由に追加・削除でき、マウスドラッグでフォルダ間の移動も行える。
メイン画面下部の「よくみる」タブには、閲覧回数の多いWebサイト(上位20件)が自動表示される。カテゴリーにかかわらず閲覧順に表示されるので、アクセス頻度の高いサイトをすばやく見つけることができる。
ブックマークには、Webサイトのログイン情報(ID、パスワード)を登録しておける。ひとつのブックマークに対してログインIDは最大五つまで、パスワードはひとつを登録することが可能。ログインIDやパスワードは、各ブックマークのコンテキスト(右クリック)メニューから、Webサイトのログイン画面にコピー&ペーストで入力できる(ペーストによるパスワード入力を禁止しているサイトを除く)。
ログイン情報のほか、Webサイトに関連した情報を登録することも可能。
- 登録メールアドレス
- 登録決済口座・カード(銀行預金口座やクレジットカードなど)
- リマインダー(最大三つまでの秘密の質問と答え)
- サイトに登録している個人情報(氏名、生年月日、職業、勤務先、住所、電話番号など。チェックマークで登録の有無のみを示す)
- メモ(任意のテキスト。その他の必要事項、覚え書きなど)
といった情報を登録しておける。初回起動時には、マスターパスワード「Siforiパスワード」の設定が求められる。アカウント情報を作成・編集したり、ログインしたりするには「Siforiパスワード」の入力が必要。もちろん、一度設定した「Siforiパスワード」をあとから変更することも可能だ。
登録したブックマークの名称、URL、閲覧回数および登録・最終閲覧日時は「アイテムのプロパティ」で確認することが可能。同様に、ブックマークに追加されたログイン情報などは「アカウントのプロパティ」で確できる(あとから編集・削除することも可能)。アカウント情報は、「電子政府推奨暗号リスト」で推奨されるアルゴリズム「Camellia」で暗号化保存されるため、セキュリティ情報を安全に管理できる。