Android OS、iOS向け無料アプリとの連携で、地図データやルート検索結果などのカスタム情報を持ち出せる電子地図ソフト。外出先でのポイント情報の入力・編集も簡単に行える。「スーパーマップル・デジタル」は、正確な道路地図データや各地のスポット情報など、豊富な情報と多彩な機能が特徴の電子地図ソフト。地図データをハードディスクに格納する“インストール型”で、インターネット接続していない状態でも自動車のルート検索などを行える。発売元は、道路地図や旅行ガイドで定評のある昭文社。DL(ダウンロード)版には、プログラムと日本全域図の地図データが収録されている(各地域の詳細地図データは別途、購入して利用する)。新バージョン「16」ではスマホ、タブレットとの連携機能を強化。パソコンで追加・編集したポイントの位置情報をAndroid/iOSアプリ上でも閲覧できるようになったほか、(従来からのAndroidアプリに加え)iOSアプリでもポイント情報を追加できるようになった。
メイン画面(地図ウィンドウ)は、中央に大きな表示の“メイン地図”が、また表示中の地図の位置をおおまかに確認できる“索引図”が左上部に配置された構成。両地図ともマウスホイールやルーラの操作で縮尺が変わり、スムーズに再描画される。メイン地図の縮尺は1/1,000から1/500万分までの範囲で変更できる(標準搭載の全域図では1/1万〜1/500万分)。
地図のポイント検索は簡単。画面左側の検索バーで(1)住所、目標物、駅、郵便番号を直接入力して目的のポイントを探すか、(2)住所、目標物、駅の一覧リストから絞り込んで探すことができる。さらに(3)地図中心からの距離を指定して、「宿泊施設」「外食チェーン店」といった分類からポイントを絞り込むことも可能だ(周辺検索)。
目的地への最適ルートを検索できる「プランニング」機能も搭載。ルートの出発地(現在地点)と目的地、経由地を設定するだけで、くわしい経路(道路の名称や高速道入口、信号などの目印)が表示され、実際に出かける前にパソコン上でドライブや旅行の計画を正確にシミュレートできる。距離と所要時間だけでなく、高速料金やガソリン代などの概算値も算出される。外部の路線検索アプリケーションとの連携により、鉄道や空路を検索することも可能。「乗換案内」「駅すぱあと」「駅探エクスプレス」に対応する(別途、インストールが必要)。
地図上にはユーザの「カスタム情報」としてテキスト、画像、写真、図形といったオブジェクトを自由に配置できるようになっている。例えば、自分がよく使う店や施設の名前・写真を追加したり、特定の範囲を色で目立たせたりして、目的に応じたオリジナルマップを作成できる。「プランニング」で検索した目的地へのルートも、道路に沿った折れ線(ルート)やテキスト(地名や信号名など)を組み合わせたカスタム情報としてリストに登録される(テキストなどはあとから編集することも可能)。
Android OS、iOSのスマホアプリ(無償)と連携することにより「ユーザが作成したプランニング(ルート、ポイント情報)をスマホで検索する」といった使い方もできる。スマホで撮影した写真を登録したり、スマホアプリ上で地名やポイント名などのテキストを追加したり、さらにはスマホのGPS機能で記録したルートデータをログに記録したりといったことも可能だ。
GPS機器との連携機能も備える。GPSログを取得して、行動履歴を表示させることが可能。カーナビ機器との間でもポイントデータの読み込みや出力を行える(地図/ルートデータは読み込めない)。
エリアに関連したExcelデータを読み込んで地図上に展開する「簡易エリアマーケティング」機能もある。エリア情報をもとに地図上に分布図を展開したり、地名に関連したデータを地図上に円グラフや棒グラフで表示させたりできる。