独特な世界観が楽しい、微ホラー演出のほのぼのアドベンチャー。エンディングは3種類。戦闘やゲームオーバーはない。雑貨屋さんを開くため、奇妙な町「ミノニヨクシティ」に
「ミノニヨクシティ」は、雑貨屋さんを開くために奇妙な町にやって来た主人公が、さまざまな体験をしながら“自覚”してゆく、という設定のアドベンチャーゲーム。マップは手軽にプレイできる広さでありながら、じっくりと作り込まれている。キャラクタとの会話も楽しい。
主人公は、目玉の姿をした少年「ピギュラ」。以前から雑貨屋さんを開くことを目指し、夢を叶えるために「ミノニヨクシティ」に単身やって来た。
物語は、ピギュラがミノニヨクシティに入手した自宅にたどり着き、ホッとひと息ついたそのとき、いきなり町長代理の「ホポポ」が訪ねてくるところからはじまる。ホポポ曰く「いまなら商店街の土地がたったの5,000円で手に入る」。日当たりがよく、人通りも多い立地で、しかも店舗用の建物付き。もちろん、ここまで安いのには理由がある。夜になると「出る」という噂があるのだ。
いわくつきの物件だが、確かに安い。ホポポも強くプッシュしてくる。ただし、買うか買わないかを決めるのは、やはり町の様子や実際の物件を見てから。こうしてピギュラは、町の散策に出かけた……。
町の住民はみな個性的。容姿はさまざまだが、基本的に人がよい
「ホポポ」は、鳥の姿をした、ミノニヨクシティの町長代理。基本的に真面目だが、妙なところがテキトウ。
「サナ」は、「おおめだま公民館」で働く、優しいしっかり者のお姉さん。妹(ルナ)のことをいつも心配している。
「ルナ」は、「ブルーリボン」という洋服屋を開いている元気な女の子。テンションが高く、おしゃべりが大好き。サナの妹。
「ジェミニ」は、「スイートジェミニ」という甘味屋を開いている、二人で一人のおとなしい女の子。ひっこみ思案で、声がとても小さい。
「ジーキル」は、「アンダーグラウンド」という店でさまざまな道具の修理や制作をしている青年。愛想が悪く、やや短気だが、面倒見はよい。
「ヒロ」は、商店街で肉屋を営む青年。ガラが悪く、キレやすいが、根はいい人。なぜかジーキルに憧れている。
「ミチビキ」は、「きのこねくしょん」の管理人をしている青年。条件を整えて彼に話しかけると、不思議なキノコを通して「海底都市」や「樹海クラブの集落」など、さまざまな世界に行けるようになる。
「ギルバート・ラング」は、図書館「ジュテーム」の管理人。ロマンチックなことが大好きなフェミニスト。
「ケイティー」は、いつもジュテームで本を読んでいる少女(顔グラなし)。
「カラコロ」は、八百屋を営む、純真な男の子。頭はよくないが、性格は明るい。キノコと葉っぱを組み合わせたような格好をしている。
「スピー」は、「真夜中マーケット」行きのバスの運転手。マイペースなのんびり屋で、いつも眠そうにしている。白いアザラシのような姿をしている。
そのほかにも「ガルル」「センセー」「ジョショ」「ヤコフ」「ジャミガ」など、多彩なキャラクタが登場する。