はじめてでも戸惑うことなく使える、ウィザード方式のバックアップソフト。インタフェースのカスタマイズ性に優れ、バックアップジョブ一覧の表示方法を変更したり、クイックアクセスツールバーにボタンを登録したりもできる。「FBackup」は、ファイル/フォルダ単位のバックアップを簡単な操作で行うことができるソフト。Microsoft Office風のリボンインタフェースを採用。基本的なバックアップ操作は「ジョブ」タブで、またジョブ一覧の表示形式の設定などは「レイアウト」タブで行う。利用できるバックアップモードは「フルバックアップ」「ミラーバックアップ」の2種類。
メイン画面はエクスプローラ風の2ペイン構成。画面左側のナビゲーションパネルでは、すべてのジョブが一覧表示されるほか、実行中のジョブやスケジュール設定されているジョブ、失敗したジョブなどを選択して表示させることが可能。ナビゲーションパネルは折りたたんだり、完全に非表示化させたりすることもできる。
画面右側のリストには、ナビゲーションパネルで選択したジョブの一覧が表示される仕組み。ジョブの名称やバックアップのタイプ、バックアップ先のパス、前回の実行日時や結果などを確認できる。
ジョブ一覧の表示モードは「カード」「リスト」の2種類から選択することが可能。「カード」では、バックアップやテストの実行、復元をジョブアイテム上のボタンから直接、行える。「リスト」では、バックアップや復元を直接実行できない(オーソドックスにリボンを使用する)代わりに、実行順序やスケジュール設定の有無が表示される。このフィールド(列ヘッダ)は並べ替えができるだけでなく、リストのグループ化にも利用できるようになっている。
バックアップジョブの設定では、ウィザード形式の「標準モード」と「詳細モード」とを切り替えられる。バックアップ対象はフォルダまたはファイル単位で指定する。不要なものはチェックボックスで除外すればよい。
マイドキュメントやマイピクチャ内のファイル、Microsoft OutlookやWebブラウザの関連ファイル、さらには「FBackup」の設定などを簡単に選択できるプリセットも用意されている。プリセットはプラグインとして提供され、インターネット経由で新たな設定をインストールすることも可能だ。
バックアップの保存先(ターゲット)は、ローカルドライブまたはネットワークドライブから選択できる。オプションでは、
- 除外対象をファイル形式を指定できるフィルタ
- フルバックアップ/ミラーバックアップの選択
- 暗号化の指定とパスワードの設定
- 実行スケジュールの設定
- ジョブ終了後のテスト実行
などを指定することが可能。フルバックアップでは、バックアップ対象はZIP形式のファイルに圧縮保存される。ZIPファイルにパスワードを設定することもできる。そのほかにも、クイックアクセスツールバーに表示するボタンをカスタマイズしたり、ジョブの実行に関するメッセージの表示設定を行ったりすることも可能だ。