二分割画面を採用し、作業の効率化を実現したファイル管理ソフト。強力な検索、一括リネーム、FTPクライアント、ビューアなど、多彩な機能を備える。「Unreal Commander」は、ファイルの検索やプレビュー、コピー・移動・リネームなど、数多くの機能を備えたファイル管理ソフト。大きな特徴は左右(または上下)の二分割表示を選べる画面デザイン。各ペインで複数のフォルダを同時に開き、タブで切り替えられる。ファンクションキーに割り当てられたファイル操作機能、フィルタによるファイルの一括選択機能などにより──一見オールドスタイルなルックスながら──複数のファイルを効率よく管理することができる。テーマで外観を変更したり、ファイルリスト部の背景に画像を表示させたりすることも可能だ。
二分割画面のそれぞれにファイルリストが表示される。リスト部はタブ切り替え式。表示スタイルは「概要(Brief)」「すべて(Full)」「コメント(Comment)」「サムネイル(Thumbnail)」から選べる。さらに、一方のペインをテキストや画像のビューアとして使う「クイック表示パネル(Quick View Panel)」も利用できる。ファイルリストは、並べ替え順を指定できるほか、隠しファイルやシステムファイルの非表示、実行ファイルのみの表示、拡張子フィルタによる表示などをオプションで指定することが可能だ。
リスト部のすぐ上にはドライブ選択用のボタンが用意され、選択中ドライブの総容量や空き容量の値が表示される。オプションでバーグラフを表示させることもできる。
フォルダの移動は、リスト内アイテムのダブルクリックで行えるほか、リストのタイトル部分に表示されるパスからドロップダウンされるメニューで行うことも可能。さらに、
- 親フォルダやルートフォルダへ移動するためのボタン
- 選択したフォルダの履歴リスト
- よく使うフォルダを登録しておけるホットリスト(Hotlist)
- 選択状態の保存・読み込み
といった機能もある。ACE、ARJ、CAB、GZ、JAR、LHA、RAR、TAR、TGZ、ZIPの各アーカイブ(書庫)形式に対応し、これらのファイルもフォルダ同様に内容を閲覧することが可能だ。メイン画面最下部には、ファンクションキーに割り当てられた7個のボタンが配置され、ビューアでの表示やファイルのコピー・移動・削除などをすばやく行うことが可能。そのほかの機能はメインメニューの「コマンド(Command)」にまとめられ、キー入力によるフォルダの移動やフォルダ履歴を使った移動、サブフォルダの容量計算、フォルダ間のファイル同期、ファイル検索、一括リネームなどを行えるようになっている。
ファイル選択を効率的に行うためのメニュー項目「選択(Mark)」も特徴のひとつ。「選択(Mark)」では、全ファイルの一括選択や選択解除に加え、選択の反転、拡張子による選択、同じ拡張子を持つファイルだけの一括選択、複数の拡張子を指定できるグループ選択などを行える。ファイル名のコピー、フルパスのコピー、ディレクトリの比較、新しいファイルだけをマークといった機能も「選択(Mark)」に含まれる。
さらに、マイドキュメントやProgram FilesといったWindowsの基本的なフォルダにアクセスするためのメニュー項目「システム(System folders)」もある。
そのほか、
- テーマによる外観の変更
- リスト表示部の配色の変更や背景画像の指定
- プラグインによる機能拡張
- 外部アプリケーションとの連携によるアーカイブの作成(ACE/ARJ/RARに対応)
- 設定情報のiniファイルやレジストリへの保存
- ファイルの分割・結合
- フォルダ内の比較
- 左右のリストの入れ替えや同一フォルダの表示
- ファイルタイプによるカテゴリーの編集
なども可能。FTPクライアント機能も搭載する。