階層型の見積書や請求書を効率的に作成できるソフト。作成した書類はA4サイズなどの用紙に出力できる。「見積助っ人 フリーウェア版」は、エクスプローラ風のツリー構造で全体の構成を管理できる見積書作成ソフト。階層の編集はマウスによるドラッグ&ドロップで行える。建築業に特有の階層型の見積書や請求書を簡単に作成することが可能で、例えば「内装」「外装」「電気設備」「空調設備」といった一連の工事一式の見積書と、各工事を構成する工程(内装であれば「床工事」「壁工事」「天井工事」など)ごとの詳細な見積書とを、フォルダ階層を使ってまとめて作成・管理できる。作成できる階層に制限はない。
メイン画面は、左側にフォルダツリー(階層ペイン)、右側にはリスト(明細入力ペイン)が配置されたエクスプローラ風のデザイン。フォルダツリーで見積書類を階層的に管理し、明細入力ペインで書類の内容(項目・数量・価格など)を入力する。画面左下には、見積書への記載項目(材料)を登録しておくための材料ペインも用意されている。
作成した見積データは「見積書」「予算書」「請求書」の形式で、それぞれ表紙を付けて印刷できるようになっている(「フリーウェア版」では10ページまでの印刷が可能)。
見積書の宛先となる「顧客データ」や、書類の明細に記載する項目(材料データ)および「単位」は、マスターデータとして一括管理することが可能。例えば「顧客の一覧リストを作成しておき、見積書・請求書・予算書の表紙作成時にすぐにペーストして利用」したり、「あらかじめ工事に用いる材料の一覧、工程の名称などをすべて作成しておき、必要に応じて明細書類にコピーして利用」したりといった使い方ができる。単位は標準で「式」「個」「m」「本」など、20種類以上が用意され、さらにユーザが追加することも可能だ。
既存書類のデータを流用して、新たな見積を作成することも可能(参照コピー)。個別の材料や作業などの末端の項目(ファイル)、ひとつの工程、一連の工事(フォルダ)など、必要に応じた単位でデータをコピーすることにより、見積の作成作業を省力化できる。
そのほか、
- 見積と予算との間の掛率の指定(双方向へ計算し、数値をコピーできる)
- 画面レイアウト(ペイン配置)の変更
- 印刷行(書類に印刷する項目)の指定
といったことも行える。