デジカメ写真や動画を表示するためのソフトなのに、3Dグラフィックのパワーを使用するというのがちょっとユニークで、画像の表示倍率変更に合わせてヌルヌルッと滑らかに拡大・縮小したり、3Dカルーセルで画像がなめらかに切り替わってゆくのはなかなか楽しい。だが、筆者個人としては、そうした見かけの部分よりも、むしろアルバム作成やカテゴリ登録といったファイル管理機能に注目したい。パソコン本来のフォルダ構造そのままに表示される「ファイルシステム」に加え、「ライブラリ」では日付やExif情報による自動分類、レートやカラーマーカーといったユーザの好みによる分類、そしてカテゴリやアルバムといったメディアファイルの内容による分類を使い分けられる。
「ライブラリ」で選択した内容に対してさらにレートやカラーマーカーを使ってフィルタリングすることにより、スピーディに検索することが可能だ。
もうひとつ興味深いのが、ジオタグ(GPS位置情報)を利用した表示だ。無料で使える「pictGEO」というアドオン(ライセンスキーの入力が必要)を組み込むと、マップ上に写真のサムネイルが表示されるだけでなく、ジオタグを編集することも可能。さらには撮影時刻と位置情報の変化を組み合わせた「旅行」を作成すれば、地図情報付きのアルバムとして利用できる(残念ながら筆者のテスト機とアドオンの相性が悪いのか、ジオタグを持たない画像への位置情報登録や、サンプルデータ(Web上で自由に入手できる)を使った旅行の登録がうまくできなかったが、きちんと動作すれば旅の楽しみをさらに広げてくれることだろう)。
(福住 護)