マルチメディアファイル専用の復元ソフト。JPEGやカメラRAWなどの静止画ファイル、動画ファイル、オーディオファイルなどの復元に特化し、誰でも簡単・手軽に使うことができる。「MiniTool Photo Recovery Free」は、誤って消去してしまったり、トラブルで読み込めなくなったりしたマルチメディアファイルを復元するためのソフト。“Photo Recovery”という名称だが、動画やオーディオの復元にも対応する。操作は、
- 対象のストレージデバイスを選択
- スキャンを実行
- 復元を実行
の3ステップで完了。20Mバイト未満のファイルは、復元前にあらかじめプレビューで内容を確認することもできる。ファイル名や拡張子、ファイルサイズで復元対象をフィルタリングすることも可能だ。操作はウィザード(対話)形式で行う。起動画面の「Start」ボタンをクリックすると、パソコンに接続されたドライブ(デバイス)の一覧が表示される。ユーザは復元したいファイルがあるドライブを選択し、「Scan」を実行すればよい。スキャンが終了すると、データ形式ごとに分類されたフォルダツリー付きの結果画面が表示される。
設定オプションでは、スキャン/復元対象をファイル形式でフィルタリングすることが可能。ファイル形式は大きく「Graphics/Picture」「Audio/Video」の2グループに分けられ、「Graphics/Picture」ではBMP、GIF、JPEG、PNGといった一般的な形式のほか、各カメラメーカーのRAW形式やAdobe Illustrator、Photoshop Brushなどの形式に対応。必要なものだけを選択して実行できる。同様に「Audio/Video」ではAVI、WMA、WMV、ASF、QuickTime、3GP、FLV、MIDなど、約20形式に対応する。
スキャン結果は、リストとサムネイルとを切り替えて確認できる。ファイルサイズが20Mバイト未満であれば、サムネイルが表示される仕組み。さらに、ファイルのダブルクリックでビューアウィンドウが開き、テキスト、16進数、画像をプレビューできるようになっている。
フィルタ機能も備え、ファイル名や拡張子、ファイルサイズといった条件を指定して、対象を抽出できる。
スキャン結果は自動的に保存され、ドライブ一覧に「Previeous Reovery Result」という項目が表示される。これを読み込めば、再度スキャンする手間と時間を省くことができる。