オールドファンの郷愁を誘うレトロ調RPG。敵味方のグラフィックやNPCの台詞、BGMなど、細部まで、とことんこだわり抜いて作られている。操作性が高く、気持ちよくプレイできる。主人公一行は最後の勇者として世界を救うために旅立つ
「ユトレピアの伝説」は、8bitマシンのゲームを彷彿させる、レトロな世界を極限まで追求したRPG。最大4名までのキャラクタを作成してパーティを組み、最後の勇者として冒険に出る。想定プレイ時間は5時間から10時間。
ゲームの舞台は、人類が「もう終わった種族」といわれて久しいユトレピアの世界。状況を打破するため、これまでにも何人もの勇者が旅立ったものの、すべてが無駄に終わっていた。主人公は王の命により、最後の勇者として旅立つが、すでに王も希望を見出せず、期待はしていなかった。果たして主人公のパーティは、人類の希望を取り戻すことができるのだろうか……。
ゲームは目的も行き先もわからない状態からはじまり、NPCに話しかけて情報を集め、各地で起こっているトラブルを順番に解決して物語を進めてゆく。
7種類の職業を組み合わせ、最大4名のパーティを編成
まず、最初にキャラクタを作成する。選択可能な職業は「せんし」「りきし」「とうぞく」「かりうど」「さらさまどう」「まだらまどう」「まろんまどう」の7種類。
「せんし」は、攻撃、守り、HPが高く、重い装備も問題ないが、魔法を覚えることができない。
「りきし」は、高い戦闘力を持つが、装備を一切身につけることができない。
「とうぞく」は、早く、真っ先に攻撃を仕掛けやすいほか、パーティにとうぞくがいると、敵からの逃走に成功しやすくなる。
「かりうど」は、弓による攻撃が得意。レベル2までのさらさまほうを扱うこともできる。
「さらさまどう」は、回復や能力を上げるさらさまほうを最高レベルまで扱うことができる。
「まだらまどう」は、攻撃や毒、眠りを操るまだらまほうを最高レベルまで扱うことができる。
「まろんまどう」は、さらさとまだらまほうの両方をレベル3まで扱うことができる。
名前を決めて、職業と性別を選択すると、そのほかのパラメータは自動的に決定される。同じ職業・性別でキャラクタを作成しても、能力は同じにはならない。作成できるキャラクタは最大4名だが、1名から3名でパーティを構成してもよい。
攻撃の命中率は、熟練度や武器・防具の重さなどで変わる
魔法は、町の古本屋でふるほんを購入して使うことで、はじめて利用できるようになる(初期装備に魔法は含まれていない)。武器と防具は町で購入することが可能。倒した敵を素材として鍛冶屋で作ってもらうこともできる。
お金は、敵を倒したときに入手できるほか、倒した敵を獲物屋で売って換金することもできる。ダンジョン内にある宝箱からまとまった額を入手することも可能だ。
敵とのエンカウント方式はランダムエンカウント。戦闘はサイドビュー。同じ武器や魔法を使い続けることで熟練度が上がり、命中率がアップする。
すべての武器や防具には重さが設定され、重さの合計がキャラクタの体格を超えてしまうと、命中率や回避率が低下してしまうので要注意。
戦闘には隊列(前衛・中衛・後衛)も影響する。前衛は当然、敵の攻撃を受けやすい。防御力や体力の高いキャラを配置するのがよい。ただし、武器によって攻撃できる範囲が異なるため、注意が必要。弓はどの位置からでも攻撃することが可能。槍と杖は前衛・中衛からの攻撃が届く。剣や斧などのそのほかの武器は、前衛でないと攻撃が届かない。